タリーズ20周年だというのにiPhoneがない

今日、タリーズに行ってみると、「20周年を迎えました!」という看板が立っていました。

本来ならそれを撮影し、「おめでとう!」と言うところなのですが、あいにく今日は家にiPhoneを忘れてきてしまって撮影できない。このMacbookのPhotoboothで撮ろうと思えば撮れるけど、あまりにも大げさすぎて、いつもと逆に僕自身がいろんな人から「今日タリーズに変な人がいた」とツイートされてしまいかねない。

なので文章で。
おめでとうございます。

僕が最初にタリーズを意識したのは、「ハニーミルクラテ、ヘーゼルナッツ入り」でした。確か何周年かのスペシャルドリンクだった記憶があります。今思えば単にヘーゼルナッツのフレーバーをかけただけなのですが、砂糖じゃなくて蜂蜜、そしてナッツの香り、というのが、とても独特で、まるで初めて食べたココナッツミルク入りカレーのように、すぐに味を覚え、いつまでも覚えている、そんな思い出となりました。

しかし当時は、タリーズなど、ほとんどどこにもなく、このスペシャルな飲み物には、滅多に出会えませんでした。

次に僕の中にあるタリーズの記憶は2つ。

この夏の映画感想まとめ

映画館で観る映画が好きです。最近はもう、堪え性がなくて、家でテレビの前で2時間弱とかいられない。
ついつい違うことをしたり、途中でやめて何日も放置したりして、全然世界に入り込めない。

僕にとっては、映画館で強制的に席に座らされて映画を観るのが、性に合っているようです。

Movie20170804

先月から今月にかけては、エッセイコンテストの準備運営などでとても忙しいのですが、何本か映画の試写を観せていただく機会に恵まれました。
どの映画も感想を書いたので、ここにまとめます。

ゼロ・グラビティ+遊星から物体X=『ライフ』
制作費120億円。日本人として感慨深い、映画『パワーレンジャー』
「老い」がテーマだった:『カーズ/クロスロード』
こんなアメリカンドリームは嫌だ:映画『ファウンダー - ハンバーガー帝国の秘密 -』
おじさんが無茶苦茶に怒鳴り合う:映画『関ヶ原』

おじさんが無茶苦茶に怒鳴り合う:映画『関ヶ原』

映画『関ヶ原』(8/26公開)の試写を観せていただきました。

原作が司馬遼太郎、役者が岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司ですよ。豪華スターの饗宴!
で、感想はひとことで言うと、
「おじさんが、むっちゃ怒鳴りあってる!」
でした。

今年は『ゴールド』といい『ファウンダー』といい、暑苦しいおっさん映画を観る機会が多いなあ。世界規模でおじさんが流行する兆しなのかしら?

でも『関ヶ原』はその中でも特に激しい。上映時間中、ずっと、いろんなおじさんが、脂汗吹き出しながらマジギレで怒鳴っているんだもの。

一般論としては「おじさんが怒る」のにはビジュアル面で良いところは何もありません。特に日常生活においては、若いときと同じように怒鳴ると、「怖っ!」が先に来て、どんなに良い話でも聞いてもらえなくなるような気がします。

訂正でござる。FGOはFateやってなくても面白い!

先日、Fate知らないとFGOは楽しめないかもということを記事で書きましたが、考えを改めました。
FGO(Fate/Grand Order)は、Fate本編やってなくても面白いです。
Fate本編を漁りながら、時間のあるときにポチポチとFGOを進めていたのですが、現時点では、気がついたらFGO一本になってしまいました。

やはり、シナリオとセリフ周りが、すごく上手いんですよね。格が違う。
話が太いし、言葉が強い。やっぱ物語は大事。シナリオ大事。コンテンツ大事。
さすがTYPE-MOONがガッツリ参加しているだけなことはあります。

こんなアメリカンドリームは嫌だ:映画『ファウンダー - ハンバーガー帝国の秘密 -』

マクドナルドのある意味創業者、レイ・クロックを主人公にした映画『ファウンダー』(7/29公開)の試写を観せていただきました。

主役を演じるはマイケル・キートン。世界最大のブランドといってもいい『マクドナルド』の誕生秘話を扱っています。

どこまでが事実で、また、どこまでが公開情報なのかわからないので、内容に触れるのはやめておきますが……

素晴らしい映画で、えげつない内容です。

超えげつない。そんなに成功したい? そんなに成功を独り占めしたい? 成功すれば何してもいいと思ってる?
あらゆる観点から共感できません。

「老い」がテーマだった:『カーズ/クロスロード』

名作『カーズ』シリーズ最新作、『カーズ/クロスロード』の試写を観せていただきました。

今回、マックィーンは、「人生の岐路(クロスロード)」に立たされます。
新世代の台頭。
環境のハイテク化。
自身の怪我(クラッシュ)。

今まで通りにはやっていけない。
マックイーンはどうするのか?

単純な努力→成功の物語ではありません。
なんといっても、自分の衰えも、新世代の台頭も、環境の変化も、全て現実なのですから。
誰でも、ピークから落ちていく。たとえ物語の中でも(範馬勇次郎除く)。
乗り越えられるときもあるし、受け入れて新しい道を切り開かなきゃいけないときもある。
今はどちらなんだろう?

制作費120億円。日本人として感慨深い、映画『パワーレンジャー』

制作費120億円!をかけたハリウッド超大作『パワーレンジャー』を試写会で観せていただきました。

格好良くて、日本人としてはホッとしました。シリーズ第一作目だからでしょうか(5作くらい作る予定があるそうです)、アベンジャーズやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーほど忙しくなく、キャラクターひとりひとりが丁寧に描かれています。キャラの紹介が丁寧すぎて「もうちょっと戦隊スーツを着たシーンがあっても良かったんじゃないの?」と思うくらい。

ただ、その(期待していたより少ない)変身後の姿は、トランスフォーマーのように、異常に細かく格好いい工夫が施され、リアリティと今っぽさを同時に醸し出すことに成功しています。

また、非常に日本的でドメスティックなものだと思っていた「戦隊モノ」が、海の向こうで大人気TVシリーズとなり、そして今、これだけの超大作映画になったことに、(繰り返になりますが)日本人として感慨深い思いを抱きました。

ゼロ・グラビティ+遊星から物体X=『ライフ』

いくつか、映画の感想が続きます。

まずは『ライフ』。ベン・スティラーの中年男の危機的名作の方じゃなくて、SFホラーです。試写を観せていただきました。

こんなに真正面からのSFホラー大作って、久しぶりじゃないのかな? エイリアンとか遊星からの物体Xを思い出します。
一方、舞台は宇宙船でして、この宇宙船というのは、ゼロ・グラビティやインターステラー以降、よりリアリティを追求しないとダメ!みたいな感じにハードルが上がっている舞台でございます。

敵がベホイミを使うと哀しくなる

Behoimi20170718

「ベホイミ」は、ドラクエで頻出する、HP回復の呪文だ。
基本的には僕らプレイヤー側が使う呪文だが、ときどき、モンスターが、他のモンスターに対してベホイミを使うときがある。

そんなとき、僕は無性に哀しくなる。
だって、そいつは、仲間を助けようとしたんだ。仲間に死んでほしくないと思ったんだ。自分の攻撃のチャンスを犠牲にしてでも、仲間のために、その呪文を発動したんだ。

桃太郎完全版

Momotaro20170717

昔々、あるところに、お爺さんと、お婆さんが、住んでいました。
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。

お婆さんが洗濯をしていると、川上から、大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと、流れてきました。
「おや、これは良いお土産になるわぁ」
お婆さんはその桃を、家に持って帰りました。

その夜。
お爺さんとお婆さんが桃を切ってみると、なんと、中から赤ちゃんが出てきたではありませんか!

赤ちゃんは、桃から産まれたので、「桃太郎」と名づけられました。
桃太郎はスクスクと育ち、あっという間に、強く立派な男の子になりました。

ある日、桃太郎が言いました。
「お爺さん、お婆さん、おら、鬼ヶ島に行って、鬼を成敗してくるだ」

お爺さんとお婆さんは、桃太郎に鎧と刀、桃の描かれた旗、そしてきび団子を持たせ、桃太郎を送り出しました。

桃太郎は、途中で、最初はイヌ、次にサル、最後にキジに出会いました。
「桃太郎さん、腰につけたきび団子、ひとつ私にくださいな」
「鬼の征伐についてくるなら、あげましょう」
イヌとサルとキジは、きび団子をもらって、桃太郎の家来になりました。
桃太郎は、家来とともに、鬼ヶ島へと進みました。
鬼たちは、酒盛りの真っ最中でした。
桃太郎たちは一気に攻めました。
イヌは噛み、サルはひっかり、キジはつつき、桃太郎は刀を振りまわします。
攻めて攻めて攻めやぶり、面白い面白いと残らず鬼を攻め伏せました。
とうとう鬼の親分が、
「参った参った。降参だぁ」
と、手をついて謝りました。

桃太郎は、荷車に宝物を積んで、お爺さん、お婆さんの元に帰りました。
お爺さんお婆さんは、大喜びしました。
「桃太郎や、ありがとう、ありがとう」
桃太郎はお爺さんとお婆さんに笑いかけました。そして、言いました。
「これらの宝物やご馳走は、鬼たちが近くの村から盗んできたものです。お爺さんお婆さん、ご足労をおかけしますが、これらの宝物を、村々に返してきてあげてくれませんか?」
「村へ? そりゃぁ構わんが、桃太郎が自分で行くほうがいいんじゃないかえ? みんなからそりゃあ喜ばれるぞ?」
桃太郎は、フッと寂しそうに笑い、小さく首を振りました。
「僕にはやることがあります。また旅に出ないと」
「旅?」
「お爺さんお婆さん、ついてきてください」

みんなは、川まで来ました。
「ここは……?」
「ここは、お婆さんが桃を、つまり僕を拾ってくれたところです」
そう言いながら、桃太郎は、鎧と着物を脱ぎはじめました。
お爺さんお婆さんは驚きました。桃太郎の身体が、桃色に光り輝いているのです!
汗が夕日に照らされているのではありません。その光は、桃太郎の内側から放たれていました。
なんという奇跡でしょう!
これから何が起きるのでしょう?
桃太郎は、何をしようとしているのでしょう?

「お爺さん、お婆さん」
桃色の光はどんどん強くなっていきます。
「僕を育ててくれてありがとう。本当に楽しい日々でした。花や草木や虫と遊んだこと、美味しいおかゆ、身体を優しく拭いてくれたこと、ぜんぶ、忘れません」
お爺さんお婆さんは、まぶしさに目を覆いながら、何かを察しました。
「桃太郎や、もしかした、どこかに行ってしまうのかえ!?」
桃太郎は、一瞬だけ間を置き、それから、なにかを決心したかのようなハッキリした声で、はい、と返事をしました。
「はい。私の本当の正体は、鬼を退治するために桃源郷より遣わされた『桃の戦士』。人間界を征服しようと企む鬼の野望を砕くため、諸国を旅している者です。
私は、自らを桃に偽装し、各地を移動します。お婆さんのような方に拾われたのは、これで16度目」
「16度目!」
「この地域を根城とする鬼は退治しました。私は自らの使命を果たすため、また、旅に出ます」
桃太郎がいなくなる! お爺さんお婆さんの目から、涙がこぼれました。
「桃太郎! 行かないでおくれ! せっかく、せっかくこれから鬼に怯えず、仲良く楽しく3人で過ごそうとしていたのに!」
「ありがとう」桃太郎が泣きながら笑った、気がしました。気がした、というのは、桃色の光はますます強くなっていて、今や、まともに見ることができなかったからです。
「お爺さん、お婆さん、本当にありがとう。そして……いつまでもお元気で!」
光の玉が、宙に浮きます。
まるで小さな太陽のようです。

光の玉の中で、桃太郎が、叫びました。
Momotaro2017071702
「ピーチ・トランスフォーム!」
光の玉がキィィィッッッーーーン!と音を立てはじめます。そして、もう眩しさの限界か!というところに至る直前、急に輝きが消え失せました。
お爺さんお婆さんが恐る恐る目を開けてみると、もう、そこには何の光もありませんでした。
ときは夕暮れ。日が沈みかけています。
「……桃太郎、桃太郎や! どこじゃ! どこにおるんじゃ!」
そう叫ぶお婆さんの方に、お爺さんが手をかけます。
「婆さんや……あそこをごらん」
お婆さんが川に目を向けると、大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと、川下へと流れていきます。

桃太郎は、桃へと戻ったのでした。
めでたし、めでたし。

<完>