刺激ビリビリ(The Biribiri Fantasy)

日々、刺激を受けたことを書き綴っています

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gdgd妖精sとコミケ その2

さて、前回のつづきです。

しまった…こんなにしっかりgdgd妖精sの製作裏話を書くなら
1冊にまとめて(さらに全スタッフインタビューとかも付けて)
BD全巻購入特典のパンフレットにでもすれば良かったかな。

前回のリアクションを見て気がつきました。
気が利かなくてすいません。

間に合えばコミケで誘っていただいたオンリー同人即売会で
売ろうかな? 公式同人誌(笑)

かと言って、キャストさんが出ていないものを売り物にするのも
それはそれで気が引けるんですが…。

まぁ、おいおい考えるとして、とりあえず始めてしまったものは
続けないとですよね。
今日はどこまで書けるかな。

ほんと、裏側を知りたくない方は読まないでくださいね!
なんだかペンが進んでしまったので書いていますが、
一応これ、年末年始行事としての僕のただの
「去年1年間の振り返り」ですからっ!

ちなみに、インタビューでお話した内容やこれまでのブログで
すでに書いた内容は割愛して進めていこうと思っています。

あっ、あとで触れますが、僕を始めgdgd妖精s製作陣が
二次創作物を平気で取り上げてしまうのには理由があります。


では、ちょっと話が前後しますが、今日は曲の話の続きから。

実際に曲のデモが上がってきたのは7月半ばだったかな?
そのあまりの出来の良さにスタッフ一同しびれ、
「ほんとにアニメ作品、作れるかもしれない!」という
スイッチが入りました。

なんていうんですかね、書いた通り最初はただの
バラエティ企画だったもので、一応アニメ作品路線に方向性が
決まったものの、みんなまだふわふわしていたんですよね。

これに触発されて僕も「絶対に成功させたい!」と強く思う
ようになり、そのテンションで第1話を書き上げました。

そしてその勢いのまま迎えた最初の声撮り、
僕以外まだ誰も完成形を頭に描けていないだろう収録だった
わけですが、キャストさんたちも手探りながら作品に前のめりな
姿勢で臨んでくださって、とても大きな手応えを感じました。

僕はアニメ作品の製作どころか、ディレクションの作業も
初めてだったもので正直多少の不安もあったのですが、
終わった後にスタジオの録音スタッフさんたちが
「あぁ、仕事中にこんなに笑ったの、初めてかもしれない」と
話しているのを聞いて、心の中でガッツポーズをしたことを
鮮明に覚えています(笑)

心底嬉しかったんですよ。
その世界で何年もプロとしてやって来られている方々に
受け入れていただけたことが。

きっとそうたくんもこの日の収録を受けて、それまで以上に
創作意欲をかき立てられたことと思います。


一番思い出に残っていることなのでちょっと詳しく書いて
しまいましたが、そんなこんなで3回の収録が終了。

同時進行で進められていたオープニングとエンディングの
レコーディングも8月中に終了しました。
実はこの時点ですでにフルバージョンが作られていました。
きっとCD化したりは出来ないだろうけど、せめてパッケージには
入れて購入者に喜んでもらいたい、という思いがあったのと、
どこかで1回、騙されたように感動する回を作りたいと
考えていたもので、少なくともエンディングはフルバージョンで
用意しておきたかったんです。
結局本編では使いませんでしたが。


さて、ここから音声の編集作業が始まりました。
何故か僕の仕事です。
収録の際に演出をしていたこともそうですが、そもそも
「構成作家」として入ったはずなのにおかしな話です(笑)

メンタルとタイムのルームに関しては映像の気持ちよいタイミングで
作って欲しかったので僕はあまりいじらずそうたくんに任せ、
主にティータイムとアフレ湖の編集に時間をかけました。

ティータイムは声優さんが喋っているのをそのまま使っているように
見えるかもしれませんが、実は会話の「間」をかなりいじっています。
アニメの間でもなく、普段の会話の間でもない、漫才やコントとして
気持ちの良い間にしたかったためです。
でも、あまり気持ちよすぎても作り物っぽ過ぎるので、わざと変な
間を後から加えることで「gdgd感」を演出した部分もあります。

キャストさんの甘噛みやイントネーションミスをそのまま使うのと
同様、キャラがCGなもので心地よさの中にも「生っぽさ」を
加えたかったんですね。

アフレ湖はキャストさんにかなり自由に喋っていただいたもので
短くしようとしてもなかなか話がつながらず苦労しました。
かといって「もっと聞きたい!」というちょっと物足りない
くらいで終わらせたかったのであまり長くもしたくなかったですし…。

あと、アフレ湖は収録した後にオンエアの順番を入れ替えています。
当然キャストの皆さんは芸人ではないので「大喜利として
面白い答え」には限界がありますし、実は僕の演出意図としても
ただ大喜利を楽しんでもらいたかったというよりも
「見れば見るほどキャラクター3人と、なお言えばその中の人たち
まで好きになってきてしまう」ということと、「何が起こるか
分からないドキドキ感を楽しんでいただきたい」ブロックだった
ので、できるだけそうなるように考えて順番を入れ替えました。

あと、最終回へ向けて徐々に房子が気になるように持って行かな
ければいけないということもありましたし(笑)

正直、いまだに#3と#4のアフレ湖は逆でも良かったかな?
と悩んでいます。

これはシリーズ構成にも関わってくることなんですが、
アニメファンとサブカルファン、そして一般の方までターゲットと
して見据えて構成しなくてはいけなかったので、各話数ごとに
メインターゲットを変えなくてはならなかったということです。

#1に関しては、(個人の好き嫌いまでは網羅できないにしても)
一応どのジャンルの人が見てもインパクトがあって笑えるように。
#2は、「どうせ#1だけのまぐれだろ!」という人たちへ向けて
「あれ?同じくらい、もしかしたら前回以上に面白かったかも?」
という内容に。つまりこれも全ジャンルの人たちに向けた内容。

しかし、笑いというのは徐々に強さを上げて行かないと
飽きてしまいます。
13分の尺で全ジャンルの人を対象に笑いのレベルを上げていく
ということは難しかったんですね。

で、一応どのジャンルの人たちでもキャラクターに愛着が
湧き始めたらそのジャンルの人にとってのハズレ回でも
ぼちぼち楽しめるように保険は考えつつ、#3から
メインターゲットを設定して行きました。

まずはアニメ&声優ファン、そしてサブカル好き層にハマる回
(どちらもパッケージを購入してくださる方々なので)を強く
意識した回を#3に持ってきたかったんですね。

早くその2つの層の方々に「やっぱこれ、面白いわ!」って
感じてほしかったんです。

コミックバンドブレイカーでシュールかつロジカルな笑い、
おじさん競技でバカバカしくも画的にインパクトのある笑い、
房子初登場で中の人がキャラを初めてはみ出してしまう新しさ。

それまでは一般の人にも伝わる笑いを主軸にしていたので
#3は一般の人たちを後回しにした初めての冒険回だったわけです。

僕の周りの一般層の人たちも「#3はいまいちだった」
という感想の人が多かったです。
狙ってやったことなので良いんですが。

で、ひとことに「アニメファン」「声優ファン」「サブカル好き」と
言っても、その中でたくさんのカテゴライズがあり、そのジャンル
独特の好みが分かれます。
先にも書いた通り、ジャンルとは別の個人の好みまでは
計算できるものではありませんが、飽きないように笑いの強さや
インパクトを強めて行くためにはその後さらにターゲットを
話数によって細分化して行く必要がありました。
なので#5からは全体的な構成にも手を加えました。

後半の話はまたおいおい。


さて、8月後半からオンエアに向けて告知などが始まりました。

福原Pは普通に「できる限り大々的に宣伝」して、オンエアにも
普通に「初回から(?)DVD告知を入れる」つもりだったよう
ですが、また僕からわがままを言わせていただきました。

ひとつは、オンエアが始まるまで、声優さんの名前以外は
なるべく出さないで欲しい、ということ。

そうたくんも僕もアニメファンから見れば完全に
「外様」クリエイターです。
「外の人間が俺たちから金を巻き上げに来たな」というような
マイナスイメージを持って欲しくなかったんです。
僕もそうだからですが、アニメファンは自分で見つけた面白いもの
にはとても狂喜乱舞しますが、押し付けがましいコンテンツには
一気に嫌悪感を抱くように思います。
万が一「サブカルCG作家とバラエティ番組の構成作家が
タッグを組んで萌え系アニメ界に殴り込み!」みたいな触れ込みで
どこかのニュースサイトさんに煽られでもしたら
アニメファンにとってはマイナスPRでしかないな、と。
僕が視聴者の立場だったらそんな鳴り物入りのアニメ、
死んでも「面白い」なんて認めたくないですから(笑)

どうせ声優さんの名前以外、アニメファン層にとってポジティブな
宣伝要素が無いのであれば、あえて事前には一切出さず
ただ気になる存在にしたかったんです。
なのでPVやTVスポットも「気にはなるけど全然内容が
分からないもの」にさせてもらいました。
上記の理由に加えて、何よりこの作品の面白さは実際に
見てもらわないことには伝わらないだろうと思っていましたし。

同様に、DVD告知も先延ばししてもらう事にしました。
どこの馬の骨かも分からないような連中に最初からビジネスの話
なんかされたくないですよね。
もし一部で話題になるとしても半分過ぎたあたりからだろうと
思っていましたし、それまでは告知を入れないようにしたい、と。
この時点でBDを作るなんていう話は微塵も出ていませんでしたが(笑)

ただ、代わりと言ってはなんですが、最終回では本編の
ティータイムでDVDの販促をしますから!と、完全に思いつきの
約束をしてしまい、最終的にあんなエピローグが付くことに
なりました(笑)

我ながらクリエイティブの立場をはみ出したあつかましい
お願いだったと思います。
快諾してくれた福原Pにとても感謝しています。
まぁ、わりとなんでも「良いっスよ!良いっスよ!」って
言ってくれる、釣りとプロレスとおっぱいの大きなお姉ちゃんにしか
興味がない典型的なポジティブ体育会おじさんなんですが(笑)



ふぅ。
今回もなんだかんだ話が膨らんでしまいました。
こりゃあ全3回では終わらないぞ…。

ひとまずまた続きは明日以降!

January 6, 2012 | 固定リンク | (このエントリーを含むはてなブックマーク)

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プロフィール


  • 石舘 光太郎
    1974年5月27日生、B型。
    いちおう放送作家。
    田園調布で男5人シェア生活中。