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「世界の中心で、愛を叫ぶ」も訴えられるのでしょうか?

こんなニュースを見つけました。

Yahoo!News:華氏911「題名盗んだ」 ブラッドベリ氏が批判:
カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを獲得した米映画監督マイケル・ムーア氏の新作「華氏911」に対し、「華氏451度」などを代表作とする米SF作家レイ・ブラッドベリ氏が「題名を盗まれた」と非難する騒ぎとなっている。
<中略>
 同日付の米紙USAトゥデーによると、ムーア氏はブラッドベリ氏に「敬意を表して」題名をつけたと告白。同氏に電話して理解を得たいと語った。
 「華氏451度」は思想統制の焚書(ふんしょ)を描く近未来小説で、1966年に映画化されている。83歳のブラッドベリ氏は「了解もなしに、数字だけを変えて題名を使った」と指摘。「華氏911」がブッシュ米政権を批判する内容であることについても「わたしの意見とは何の関係もない」と不満をぶつけた。(共同通信)
これを読んで、ちょっと心配になりました。
「あの小説も、こんな風に『題名を盗まれた』って訴えられるかも知れないな」と。

「あの小説」とは……既にお気づきの方も多いと思われますが、その判りやすい内容と文章で、今バカ売れの「世界の中心で、愛を叫ぶ」です。

sekainotyusindeaiwosakebu2004061101世界の中心で、愛を叫ぶ
片山 恭一 著
300万部突破の大ベストセラー!

この本は「タイトルがいいよね!」と言われてますが、その良いと言われているタイトルは、ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」の、まんまパクリですよね?

sekainotyusindeaiwosakendakemono2004061102世界の中心で愛を叫んだけもの
ハーラン・エリスン 著
ハヤカワSF文庫

かつ、「この本のタイトルは格好いい」という視点でのサンプリングは、エヴァンゲリオンで既に行われた手法のパクリですね。

evangelion2004061003新世紀エヴァンゲリオン
最終話タイトル↓
「世界の中心でアイを叫んだけもの」

このこと、僕は常識だと思っていたのですが、先日、カルチャー方面において「仕事ができる」ということで、とても社会的に著名な方2名に話してみたところ、
「へえ、そうなんだ! 全然知らなかった」
と言われたので、もしかしたらあまり知られていないことなのかもしれません。

パクリのパクリかつ元ネタは翻訳本の邦題という複雑な状態になっているので、訴えられることはないとは思うのですが、ここまで有名になるとさすがに……関係者は少しビクビクしてるかも知れませんね。

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コメント一覧

おいらは、タイトルの醸し出すパクリ臭さが気になって、映画も本も、見る気がしない口です。
みんなパクっぽいタイトルが気にならんのかなと思いつつ件のフィーバーを見てましたが、ご存知なかったって事なのね。

”300万部”は読んでないので、口を出すのもなんですけど。エリスンのことを知らない人が多いってことは、後書きとか謝辞とかなんにもなしってこと?それはちょっと無神経なんでは>片山さん

エヴァは「みんな知ってるよね」っていうノリだと思うので、それはよいこと。

騒いでいるのは叩きたい要素を探している(粗探しをしたい)周りの人間だけ、というが真相のよう。
この手のタイトルのパクリ(というかもじり?ダジャレみたいなもの)は結構あるでしょう。エヴァに限らずアニメとかマンガとか、音楽だってホフ・ディランやT-BORANというのもありましたな。

例えばジャッキー・チェンの映画「シャンハイ・ヌーン」は西部劇の名作「真昼の決闘」の原題「High Noon」から取っているんだし、「世界の中心で~」も似たようなもんかと。
ということで(何がだ)関係者は別に何とも思っちゃいないでしょう。

本当かどうかわかりませんが、あの本の作者はエヴァンゲリオンの方を「参考」にしたという話を聞きました。ハーラン・エリスンの小説は知らなかったとか。
タイトルを拝借するという手法自体は悪いとは思わないのですが、この小説の場合は、元の作品に対する敬意が欠けているような気がして、なんだかなぁと思ってしまいます。

大事なことはやっぱり内容がパクッているかどうかではないでしょうか。タイトルは短いものですし、誰か同じようになっても仕方ないのではないでしょうか?実際カラオケに行っても同じタイトルはいっぱい並んでいます。
でもエヴァンゲリオンは庵野本人がパクる気満々で公言していたので難しいことはわかりません。

ラリー・エリソン氏、訴訟が大好きみたいですね。
AOLの掲示板に無断で掲載されて、なんと、AOLを訴えて見事に勝訴しています。

ほかにも映画「ターミネーター」のクレジットに名前を載せるために戦ってたり、いろいろやってるみたいです。

そういう視点でのブログを書いて見ましたので、ご覧ください。
http://coolsummer.typepad.com/kotori/2004/06/post_11.html

ミズタマのチチさん:
 全体的にマーケティングっぽい感じはしますね。
 でも300万部売れたんだから……何か人を惹き付ける点はあるのではないでしょうか?

IdealBreakさん:
 謝辞関係は全然ないですね。オマージュという雰囲気もない感じです。

JAMさん:
 300万部も売れると、それに乗じてちょっと分け前をもらおうとする輩が現れる可能性があるのではないかと。

ちゃーりーさん:
 要は敬意の問題ですかね?

naoさん:
 内容自体は、なんというか、普通ですよ。
 マディソン群の橋の流行を思い出しました。
 あんな感じ。
 でも物語なんて普通でいいよね。それよりも感動するかどうかの方が大事なんだから、と思います。

t.u.さん:
 それはオラクルのCEO(w

エヴァの方は最初見たとき「あ、うまいな」と思いました。
敢えて「アイ」と片仮名表記することで「I」の意を含ませ、内容は「『僕』はここに居てもいいんだ!」ですから。
また、エリスンの小説は「愛」を掲げながらも内容は残虐で、「俗っぽい愛」を撥ね付ける厳しさを備えたものです。
これはエヴァの「雰囲気」と相通ずるところがあり、こうした点も踏まえての「選択」だったと推測できます。
以上から、一鑑賞者としてこれは「パクリ(剽窃)」ではなく「換骨奪胎」と受け止めます。
翻って片山氏の小説の方ですが、「知らなかった」では済まない問題ではないでしょうか。
恋愛小説に「世界の中心で、愛を~」じゃあ(結果的に)エリスンにケンカ売ってるのと同じですもん。
小説でメシを食う人間として、編集担当者は最低限どっかで「ワビ」を入れるべきと思います。

もしかしたら内容は、題名の不備を埋めるほど素晴らしいできなのかもしれないですけどね。

題名の由来は、編集者が「売れるタイトルをつける」といってつけたそうです。それで出てきたのがこのパクリタイトルなのであれば、やはり反発を覚えますね。

うーん…この題名をつけたのは自分のぁゃιさを取り戻したかったからでは?
コロンバインで垢抜けてつまらなくなってしまうのはイヤだったので大歓迎。
パクり臭いのも何か引かれるものがあります。

「世界~」はジョジョ風に言うと「ゲロ以下の香りがぷんぷんするゼッ!」って感じなんですけど。
愛だの恋だの書いておけば売れるんでしょう。バカの壁みたいに。
あれ読んで感動してるやつにドーン・オブザ・デッド見せてやりたいです。

どなたか通報されたそうです
http://d.hatena.ne.jp/ita/20040611

「世界の中心で、(略」は編集者がつけたタイトルで、元々作者の片山氏が考えたのは「恋するソクラテス」だったかと。「恋するソクラテス」…。

私も題名を見て内容を見るのをやめました。これだけ有名な作品名をパクルなんてなんてナンセンスな作家だろうと思います。
題名のパクリはよくないことです。だから訴訟、賠償が成り立ちます。
パクりを訴えられて勝たれ、そのあと何の対応もしないというのならおおいに非難されるべきでしょう。でも、相手が何も言ってこないなら、どうでしょう。「嫌なやつ」と不特定多数の人に陰口をたたかれるくらいの罰を受けるだけ、それが世の中なんでしょう。
だから、おおいに陰口を言いたいです。
「やったもん勝ち・後始末すればよい」という意識の人たちが文人的活動をしている、と思われてもよいのかなと思います。(編集者の責任が一番大きい)
人殺しでも刑期を終えれば一般人であるのと同じように、悪いことをやっても後でなんとかすればよいと思っているのなら、早く改めてほしいです。
こんなモラルのない行為が日本をだめにしているんだと思います。

あのタイトルに関しては私もずっと気になってたんですが、どこを見てもそこに触れている記事が見当たらないなぁと思ってたら、よくお邪魔させてもらっているコチラで取り上げられていたので初コメントです。
『華氏911』の方はモジリの意味もちゃんと監督自ら語っているし「なるほど」と思ったんですが、世界の中心・・・の方は「小説の表題」という全く同じ土俵での酷似についてまるでコメントがないのが不思議ですよね。
余談ですが、あの小説が話題になって久々に本家のほうが読みたくなって買ってしまいました。でもあの表題作はいまだによくわかりません。私はあの中では「少年と犬」が一番好きかな。

私も題名を見てあの小説を読むのをやめました。ぱくっていることがもっと世の中に知られればいいのにと思っちゃいます。

庵野秀明作品の最終話近くにはSF小説のタイトルが引用されるお約束がありますね。

『トップをねらえ!』の「お願い!!愛に時間を」(ハインライン「愛に時間を」)とか「果てし無き流れの果てに」(小松左京)とか、『不思議の海のナディア』の「星を継ぐ者」(J.P.ホーガン「星を継ぐもの」)とか... 。

エヴァも楽しみにしていましたよ。何が来るのかなって。


さいけさん:
 ムーアはもともとあやιさがウリなとこありますもんね。

snjxさん:
 へー。でも権利保持者が訴え出ないとねえ……

通りすがりさん:
 ちょっと読みたくなりました(w

んー…さん:
 でもいまさら題名変えるの難しいですよね……
 たとえ権利保持者が訴えたとしても、示談みたいな感じに持ち込んで、
 お金で解決するんじゃないでしょうか?
 いくらくらいかなあ? 売り上げの5%くらい?

熱血ヒデ坊さん:
 「ま、いっか、海外文学の邦訳のタイトルのパクリくらい」
 と、思ってるかもしれませんね。関係者全員が。パクられた方も含めて。
 権利に対する意識が曖昧なのかもしれません。

hohohoさん:
 一応その件に関しては日本全体了解済み、という感じがいいですよね。

XZRさん:
 エヴァの場合は、それがスタイルになってて、本人もリスペクトを隠さないので、そこが良かったですね。
 今回のは、著者自身が「知らなかった」、編集者が「売れるようなタイトルをつけた」ですからね。アートの香りがしません。

見出しやタイトルにはそんな著作権は発生しないんじゃなかったでしたっけ。国内の場合、読売新聞が起こした訴訟で見出しに著作権はないとされて敗訴してます。ブラッドベリだって、単に怒ってるだけで、訴えたりはしてないし。

新聞の見出しの引用は著作権侵害には当たらないんですよね。

でも、本のタイトルをパクるのはどうなんでしょうね?
少なくとも格好悪いこととして嘲笑される程度のことはあってもいいかもしれません。
小説家の方の本意ではなかったタイトルだという噂が流れていますが、そうであれば、なおさらです。
せっかく大人気になったのに、彼はこのことを十分に誇ることができません。

ちなみに歌のタイトルは
パクってもっつかそのまま使っても
著作権侵害にはあたりません。

ではゲームのタイトルだったらどうなるんでしょうか・・?
「君が望む永遠」とか。

少なくともエヴァンゲリオン?をパクる「故意」はあった訳でしょう?アニメなんてマイナーだしバレないと思って。
そこが、クリエイターとして致命的なわけで。編集者が決めたにしても作者にまでクリエイター精神に不信を感じて、原作を見る気にならないです。
スポーツ新聞等でネタになってもいいと思うのですが、広告主としての小学館が怖いのでしょうね。

Aporogaisutさん:
 歌は似たようなタイトル多すぎですからね……
 まあ、今回の件は、かなりグレーゾーンで、どちらかというとモラルの問題に収束しそうですね。

orcaさん:
 でも、この本は300万部売れて、舞台になった静岡のとある町は、「世界の中心で……」の記念館を作るとはりきってるそうですよ。
 なんでも観光客の数が半端じゃないんだとか。

ヨコヤリ失礼します。
イキナリですが、『華氏911』が訴えられたのは、ただ単に“アメリカだったから”なのでは?
えーと、別にアメリカじゃあそーいうのが訴えられやすい~っていうのではなくて、国内だったからなのではないでしょうか?
しかもマイケル・ムーアだし。

『世界の中心で、愛を叫ぶ』の場合は
>>ガイナ(エヴァ)
「ウチも似たようなモンだし」
>>ハヤカワ
「翻訳しただけだしなぁ」
>>ハーラン・エリスン
「知らん、何ソレ?」
ってなトコなのでは?
セカサケはこれから世界に羽ばたきそうもないですから、多分訴えられませんよ(万が一世界進出したとして、その時の英題が『We shout love at the heart of the world.』だったら訴えられると思いますが)。

この件もすべてなあなあで決着がつきそうですね。

この〔世界の中心で、愛をさけぶ〕のパクリ問題。一連の現象がなぜ起こったか、なぜだろうなぜだろうと引っかかってずっと観察してきて、ひとつ気付いた事がある。
「売れているから叩かれている、訳ではない」。

作者のクリエイターとしての誇りとか格とか確固たる才能とか(そんなものが強烈にあれば〔恋するソクラテス〕とかいうタイトルは思いつけない)、この世のホウリツとかそーゆーものも、実はどーでもイイのだ、根本的には。私だってそれは全部どーでもイイ。

じゃあなんで良くも悪くも引っかかるかというと、

『純粋な愛』を、しかも“声高に、ストレートに”謳った作品だからこそ、こうしたフェアさを欠く(というよりハナっから持ち合わせがない)態度を、皆が不快に思うのだ。単純に、「鼻につく」。片山氏の作家としての魂の弱々しさ?曲がりなりにもプロであるという矜持のなさ?
いや、それ以前に人として、「自分自身である」と言う勇気のなさだ。
作家としての自信がなくても、ナニカキョウレツナ才などなくても、そんなものはいい、どうでもいい。“人間”以外のものはいい。
私個人の意見としては、誠意を見せて欲しいだけだ。自分と他人と“存在する”ものに対して、敬意を払うということだ。この人の作品はもう、「私は私です」と言う事で「人間です」と言っている。次は器が追いつく番だ。心が魂を追う番だ。


片山氏と編集者との間にどんな感情があったのか、当事者ではない私は知らない。
ただ、ものを書く身である以上、片山氏は後悔していると思う。こういうことはごまかしきれないものだ、特に自分自身に対しては。
パクリ云々よりもその事態を招いた、己自身の譲った一歩に、苦しみ続けていると思う。心のどこかで、ずっと、今も。だからこそ、だからこそ。

人間としての、最低限の礼儀。
人として生きていきますという意思の表明。
この世を生きていきますという名乗り。
それがないのだ。筋を通さず利だけは食べている。だからこの『作品』を好きな人も嫌いな人も、興味のない人でさえ、素通りできない。ナンカスッキリシナイモノがある。心のどこかで引っかかるのは、どうにもこうにも納得いかない、そういうものがあるからだ。作品の内容が内容なだけに。

ついでながら、(私の記憶に間違いがなければ)確かこの片山恭一氏、ネットで最初に売れたのではなかったか。そして私の見るところ、あれよあれよという間にそのまま、オモテ世界というか社会に流されてしまった。作家という意識も自覚も断固たる意志も整えることなく、いつの間にかそのまま。
これがそもそもの原因ではないか。

ネットの世界はいいものだ。刀として成立する以前の未熟者でも、未熟な面構えを晒すことなく、ものだけ言える。

イマイチ自信がないから恥ずかしいって?大丈夫、カンタンだ。「これは『作品』です」と、“思え”ばいい。思うだけでいい。カンタンだろ?これなら誰も君を責めたりはしない。何も“表明”しなくていい。これなら恥ずかしくないだろう?何の覚悟も使わないんだから。何かあったらリンクもスイッチも切って離脱して行けばいい。事情があってやめましたとかなんとか言えばそれでいい、説明はしなくていい、画面でいい。ゲンジツよりはカンタンだろ?

と何かがささやき続ける世界。

・・・そういう事もできる世界から、そういう事ができない世界へと、片山氏はただ流されて、“いつの間にか”。
人ごとではないとつくづく思う。自分もまた、「人間としてどうか」問われ続けている。逃げる気はない。追う気はする。「私はどうか」答えている間だけ、「人間としてどうか」答えていられる。

わざわざさけばなくてもいい。べつに世界のどこでもいい。するべき事をすればいい。自分自身は人として、これをするのだという事を。

片山氏の勇気を待ちたい。

TBもさせていただきましたがやっぱり気になるのでコメントさせてください。今更ながらですけれども……

上のコメントでもちらちらと出ていますが、小説のタイトルには著作権は発生しません。映画タイトル、楽曲タイトル、記事見出しと同様です。マンガやゲームもそういうことになるでしょう。「タイトル」「表題」には発生しないのです。
(商標登録するなどしたら話は別ですが)

よってタイトルの類似を理由にした著作権侵害の訴訟は不可能です。エントリ本文中、引用部分でも、ブラッドベリは『批判』『非難』しているだけで訴訟を起こしているわけではありません。
「なあなあ」で済ませるというか、そもそも「問題は起きていない」のです。著作権だけで言えば。


「訴えることが出来る」という前提でお話されている方がおられるように見受けられましたので、補足として出しゃばってしまいました。すいません。

いえいえ。
ところで作者の方は、今回の大ヒットを恥じて、一切公の場に出ないことにしたそうですね。
なんだか可哀想です。

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