環境のために泣いて祈るおばあちゃん


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Marilynyoungbird2007101001

 
今日はBlog Action Dayですね。
と、言うわけで、少しだけ環境に関係したネタを。

 
先日、スウェット・ロッジを体験してきました。
スウェット・ロッジは、ネイティブ・アメリカンの7大儀式の1つ。母なる大地の子宮を象徴した、真っ暗闇スチームサウナのようなところに、輪になって座り、全身汗でダラダラになりながら、祈ったり想いを口にしたりして、身も心も浄化するんだとか。よく小説や映画に出てくるアレですね。

今回これを企画したのは「MOTHER NATUREの会」というボランティアグループ。開催場所は岐阜の板取。
僕は全然インディアンの血を引いていないガチの日本人だし、何をやるのか全く予備知識もなかったのですが、なんとなく時間が合ったので、参加してきました。

 
 
 
で、そこで出会ったのが、上の写真の人、マリリン・ヤングバードさんです。

マリリンさんはメディスンウーマンです。現代でいうと医者とお坊さんが一緒になったようなものでしょうか。
世界中でスウェット・ロッジやビジョン・クエストなどの儀式や、伝統医療のセミナーや治療を行っているんだそうです(詳しいプロフィールはこの記事の最後に)

すごく笑顔がステキだと思いませんか?
それに、しゃべり方も、とても柔らかくて優しくて、うっとりするようなのです。こんな感じ↓

これで78歳なんだとか。でもロックコンサートにも行っちゃうんだとか。
実はスウェット・ロッジに来てみたものの、なんかおどろおどろしそうで怖かったので、やっぱやめようかと思っていたのですが、彼女を見て、不安が吹き飛びました。彼女であれば、少なくとも僕の嫌がることはしないだろうな、と。

 
 
 
で、この人が、泣くんです。
環境のために、泣いて祈るんです。

 
 
 
スウェット・ロッジ当日。参加者は全員水着で、以下の写真のような空間に入りました。

Sweatlodge2007101001

中央には穴が開いています。周囲には前夜作った「タイ」という色とりどりの小指大のテルテル坊主が飾られています。
スタッフの方が「ホーミタクヤセン」とインディアンの挨拶をしながら、中央の穴に焼けた石を入れていきます。
マリリンが、

「ほら、タイを見てみてください。いくつかが揺れているでしょう? これは精霊が来ている徴です」

と言います。確かに、紫と青のタイだけが、前後左右に揺れていました。
入り口が閉まります。

真っ暗闇です。何も見えません。

焼けた石にハーブが投げ込まれ、ロッジがセージとラベンダーの香りで満たされます。
石に水がかけられると、蒸気が立ちこめ、すぐに全身から汗が噴出してきます。

参加者は、1人1人、自分が今この瞬間抱えている、不安や恐怖、コントロールできない衝動、悩み苦しみ、体の不調など、手放したいものについて祈っていきます。
参加者に数多くいたターミナルケアのお医者さんたちは、自分たちの患者のために、スタッフのために、祈ります。

 
マリリンは、ロッジ内にいる1人1人ののために、そして、に侵された人、中東やアフリカなどの紛争地域、そして地球環境のために、祈ります。
彼女の部族にとっての聖なる山は、最近、雪が積もらなくなったそうです。もしどんどん雪の降る場所が少なくなっていったら、世界はいったいどうなってしまうんだろう? そう思うと心配でたまらないのだとか。

彼女は、涙を流しながら、「宇宙のおじいちゃん、おばあちゃん」に向かって、祈り続けていました。
環境問題について活動する人たちが、必要な助けを得られますように。
為政者たちが、正しい決断を下しますように。

 
 
 
環境のために、泣くほど祈ってるんですよ? ゴアに教えてあげたい光景です。
なんだか、「祈り」とは何かというのを、まざまざと見せつけられた思いでした。

僕は「祈り」ってよくわかんないんですよね。普段やらないし、必要なのかどうか判らないし、やり方も知らないし……困ったときの神頼みのときくらいしか祈ったことはなかったんです。

でも、マリリンの、一生懸命祈る姿を感じて、思いました。
祈りというのは、もしかしたら「自分はこういうことを希望する」「こういうことを実現したい」という決意表明なのかもしれないな、と。
またそれと同時に、自分の決意の実現のされ方については、シンクロニシティ(複雑系とか、偶然とか、神とかに言い換えても可)を信じて、完全に委ねる、ということなのかもしれないな、と。
たとえそれが「実現されなかった」という結末だとしても。

具体的に意思を明確にして、かつその結果を自分より大きな何かに委ねる。
委ねた上で、自分が決意したものに向かって、今度は実際に行動を起こしていく。
そして目の前に思いも寄らなかったものが現れたとしても、それを受け入れていく。

熊野でもプチ体験しましたが、世の中、何がどう幸いして望みがかなうか判りません。
そんな世の中で、次々と襲いかかる理想と現実の間を、どちらに飲み込まれることもなく上手にサーフィンしていく。「祈り」ってそのための、人類の知恵、今風に言うとライフハック的なツールなのかもしれないな、と思いました。

そして、そんな非科学的な「祈り」ですが、それを生活の一部にしている、マリリンさんや通訳の方とかは、なんだかステキな人でしたよ。また会いたいな。

 
 
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Marilyn Youngbirdさん略歴:

マリリン・ヤングバードは、ノースダコタ州のインディアン居留地で生まれ、幼い時期を過しました。おばあさんは確かな知識と信仰の分かちがたい、すばらしい力を持ったメディスン・ウーマン(呪術師(医))でした。
マリリンはインディアンが大切にしてきた世界観、生き方の非常に多くのものを彼女から受け継ぎ、ラコタ族の指導者に指導を受け、メディスンウーマンとなりました。
その後、ノースダコタ州立大学で心理学と民俗学を学び、卒業後、スタンフォード研究所で女性や、少数民族の権利を確立する活動を続けると同時に、アメリカインディアンに伝わる伝統的な医療と、西洋の医学をホリスティックな視点で統合した治療やセミナー、ワークショップを行ってきました。また、カーター元大統領のアドバザーも勤めました。
活動範囲は、アメリカ国内にとどまらず、カナダ、ロシア、スウェーデン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、チベットと世界中を飛び回り、活動しています。現在、インディアン社会には糖尿病が蔓延し、居留地の部族社会は再び危機に陥っていますが、その脱却のために、自立して農業を営むための基金設立に奔走しています。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~mother-nature/ceremony%20leader.htmlより:

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