勇敢な男
先日、仲間うちで新年会をした時のことです。
先日、仲間うちで新年会をした時のことです。
仲間うちとは言っても、友人が友人を誘い
なんだかんだ60〜70人ほど集まりました。そしてその半分以上は面識の無い人たちで、
何故かほとんど・・・・
外国人でした(汗)
連れて来た友人に事情を聞いたところ、なんでも、
「飲み屋で意気投合した外国人をひとり、この新年会に
誘ったところ、その彼が今日20人も友人を
連れて来た」のだとか・・・・。
な、なんて迷惑な話でしょうか!?(爆)
さて、そんな理由でかなり微妙な新年会になったわけ
ですが、その席でたまたま向かいの席に座っていた
白人男性とこんな話になりました。
『君だろ?聞いたよ〜君、
コメディアンをしているんだって?』
(英語で)
「・・・ああ、今は趣味程度なんだけどね」
(一応英語で)
『おおっ!!じゃあ、何か・・・・
【面白いこと】を言ってくれよ!!』
(英語で)
で、出ましたっ!!
飲み会の席での定番『無茶ぶり』!!
ご周知の通り、この『フリ』はそれ自体がボケである上に
答える側のハードルをものすごく上げてしまうため、
まず正攻法で答えて笑いを生むことは困難という
殺人的な行為です。振るのがプロならばどんな答えが出て来ても、振った側が
キチンと笑いに変えてくれますが(それがマナー)、
素人だととてもタチが悪く、基本的にどんな答えが出て来ても
「つまんねーよ!!」で一蹴されてしまいます。むしろ、皆に笑いのスキルが無い一般社会においては
このフリで人をスベらせて「つまんねーよ!」とコケに
することで振った本人が笑いたい、という、非人道的な
風習になっているように感じます。
そんな悪しき習慣『無茶ぶり』が、まさか・・・・
国境と人種を越えた
文化だったなんて!!(驚)
・・・僕も何とか答えて笑いを生みたいという気持ちは
あるものの、こんな典型的な無茶ぶりの上、それに英語で
答えなくてなならないのです!しかも、異文化の人を相手に!!
こんな高いハードル、今まで経験したことがありません(爆)
僕がどう対処して良いか分からずあたふたしていると、
彼はそれを見て大笑いしました。
『AHAHAHAHAHA〜〜!!
いやぁ、すまない。
実は僕も大道芸やスタンドアップコメディのような
ことをやっているんだよ〜』(英語で)
「・・・?」
『こういう注文するヤツ、ホントに困るよね〜!
だから僕はそういうヤツには必ずこう答えるように
しているんだ・・・(中指を立てて)Fuck You!!
Ahahahahahaha〜〜!!』(英語で)
・・・なるほど、そういう意味だったのか!
と思い、僕は急に彼に好感を持ちました。
「分かった。 じゃあもう一度
俺にさっきの注文をしてみてくれ!」
(一応英語で)
『・・・?』
彼は僕のその反応が意外だったのか、ちょっと
キョトンとした顔でもう一度僕に言いました・・・
『・・・何か【面白いこと】を言ってくれよ』
(英語で)
そこへ僕は。
「(中指を立てて)Fuck You!!」
彼に言われた通りのことをしてやりました。
すると・・・
『Ahahahahahahaha〜〜〜!!』
おい、君面白いな!!最高だよ!!』
(英語で)
やりましたっ!!
なんとかさっきの汚名を返上することができたようです。
いやはや、一安心です。
・・・・しかしホッとしたのもつかの間、この後
予想もしていなかった展開を迎えることになりました。
『いやぁ、お前は本当に面白い!!
素晴らしいよ!!
お〜い!ちょっとみんな来てくれ!!』
(英語で)
・・・なんと、興奮した彼は友達を呼び始めたのです(汗)
そして、やって来た友達の外国人に言いました。
『ちょっと、こいつに何か面白いことを言うように
言ってみろよ!』
仲間たちは彼に言われた通り、僕に話しかけてきました。
僕も仕方なく、先ほど彼にしてやった通り中指を立てて
「ファックユー!!」と答えると・・・・
『Ahahahahahaha〜〜〜〜!!
本当に面白いよ!!』(英語で)
相変わらず彼は笑っています・・・・
が・・・・
言われた方の仲間は、明らかに
ムッとしています!!(爆)
当然です、それまでの過程を何も知らないのですから!!
しかし、笑っている白人はそんな空気を
微塵も察すること無く・・・・
『いやぁ、面白い!面白いなぁ!!
Ahahahahaha〜〜〜!!』(英語で)
えええええぇええぇええぇ!?!?
ほ、放置!?!?
せ、説明くらいしてくれよっ!!!
しかし、僕の願いは届かず彼は・・・・
『いやいや、ホントにこいつ、
面白いんだよ!!
お前もこいつに何か面白いことを
言うように 言ってみろよ!』(英語で)
・・・なんと、どんどん友人を
連れてきますっ!!(爆)
そして、その都度僕は新しい外国人に面と向かって
「ファックユー!」と中指を立てなくてはならないのですっ!!もちろん、笑いながらどんどん友人を連れてくる
白人以外は皆、一様に不機嫌な顔を見せます。
中にはキレかける人もいました。当然です・・・・
外国ならばきっと、殺されても仕方が無いようなことを
僕はしているのですからっ!!(涙)しかし悲しいかな・・・・
僕にはそれを弁解するだけの
英語力がないのですっ(爆)
なんという危険なシチュエーションでしょうか!?!?
「お・・・・お前、すげぇな」
隣にいた友人に、ボソッと言われました・・・・
全然すごいところを見せたいわけでもないのに(涙)
・・・全部で15回くらいは中指を立てたでしょうか。
相変わらず1人の白人男性は大笑いをしているものの、
空気を察した友人が「お、お前の勇敢さは分かった・・・
でも、さすがにマズいから帰ろう!」と、僕を連れ出してくれました。
後日聞いた話ですが、その後 酔っていたM君という友人が・・・・
些細なことで不機嫌な外国人数人とともめ、
ボコボコに殴られたそうです(汗)
ご、ゴメンね、M君・・・・でも、俺じゃないからねっ!!
大道芸かなんかをやってる白人のせいだからっ!!
(よく知らないけど)ホントにごめんね!!
あぁ・・・・大殺界だなぁ(涙)
January 10, 2006 in コラム | 固定リンク
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コメント
定番の突っ込みではありますが……。
汚名を挽回してはいかんでしょう。(・_・)b
投稿者:トモロウ at Jan 11, 2006 9:14:44 AM
あ、返上ですね(汗)
失礼しました><
投稿者:(石) at Jan 11, 2006 10:49:13 AM