我が家の『東京タワー』

少し前の話ですが、『東京タワー』を読んで号泣しました。

・ウチの母も数年前に乳癌の手術をしたこと。

・僕自身ずっと芸人という自分勝手な生き方をしてきたこと
　（現在の放送作家も似たようなものですし）。

・そして、母のへそくりで大学を卒業させてもらったこと。

・僕が現在仲間たちと同居生活をしていて、その生活に
　少なからず母が協力してくれていること

 

などなど、自分と重なる部分が大きく
どっぷりと入り込んで号泣してしまいました。

親はいつか居なくなる・・・当たり前のことなのに、
ついつい考えないようにしていました。
親孝行はできるうちにしないといけませんね。

そして先日、実家に顔を出したときのこと。

ふと、リビングのサイドテーブルの上に置いてあった
『東京タワー』が目に入りました。

　

「あれ、東京タワー、どうしたの？」

 

僕が母に尋ねると・・・

「そうそう、これね！
　友達に借りて読んだんだけど、すっごく良いお話なのよ！
 
　で・・・

　　
　

　どうしてもあなたに読ませたいと思って
　買ってきたのよ！
　もう、すっごく泣けるから！
　読みなさい！読みなさい！」

　

いやいやいやいやっ！！！（爆）

 

た、確かに良い話だったけどっ！！

俺も読んで泣いたけどっ！！

でも、母親本人から勧められるのってどうなの！？（汗）

僕の中の感動が台無しなんですけどっ！！

　

「せっかく買ってきたんだから！
　どうしてもあなたに読ませたくて！
　ほら！【親孝行】だと思って
　読みなさいって！」

あぁ・・・すごく良い話だったのになぁ（涙）