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ある犬にまつわる切ない思い出
同居人のモッコス(旧・美死狼)君の話。
「そういえば僕、昔実家で【リキ】っていう名前の
犬を飼っていたんですよ。
親からしたら教育の一環のつもりで買うてきたんでしょうね。
汚〜い雑種でね。でもそこがまた可愛かったんですけど。で、親父が犬を鎖でつないでいるのを『可哀想や』言うて嫌がって、
けっこう放し飼いにしてたんですよね。
そしたら、最初のうちはちゃんと帰ってきてたんですけど、
だんだん帰ってくるまでのスパンが長くなってきて、
ついには帰ってこなくなってもうたんですよ。僕、小学生やったんでめっちゃ凹んでね。
そしたら親父、そんな僕を気遣って
今度はちょっと血統の良い犬を買うてきてくれたんですよ。
『こいつが新しいリキや』言うて。なんでまたリキやねん!て思いましたけど、
今考えたら僕に早く前のリキを忘れさしてやろうっていう
親父なりの気遣いやったんでしょうね。で、今度は前の教訓を生かして新しいリキは
ちゃんと鎖につないで飼ってたんですけど、
買い始めて1〜2ヶ月した頃ですかね、
なんと、前のリキが帰ってきたんですよ!いやいや、ビックリしましたよ!
帰ってきたんですけど・・・・親父もおふくろも、
完全に気が付かないフリしよったんですよ(爆)
玄関先でめちゃめちゃ『クゥ〜ン、クゥ〜ン』言うてるのに!
『なんか変な犬おるなぁ。見んときや』言うて!
『いや、お父さん!リキやって!リキが帰ってきたんや!』言うても
『ん?リキはこっちや、ここにおるやろ』って!
子供ながらに『大人の社会って残酷なんやな』って
思い知らされましたわぁ・・・そういう意味では、教育の一環として
成功やったんかもしれませんけど(笑)」
お父さん、鎖でつなぐより遥かに可哀想な仕打ちですね(笑)
めちゃめちゃ切ないけど、面白いなぁ。
December 8, 2008 in コラム | 固定リンク | ()
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