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親になるということ
今回はちょっと良い話を。
ウチの父は僕と血液型も誕生日も一緒。
そのせいかとても性格が似ています。きっと父は僕を見ていると自分の若い頃を思い出すのでしょう、
決して仲が悪いわけではないのですが昔からあまり僕に
干渉してきませんでした。何年か前の話。
そんな父が珍しく「ちょっと2人で話をしよう」と言ってきたのは
母がガンで入院したときのことでした。おっかなびっくりで実家のリビングに顔を出した僕に、
父はやや重く話を切り出しました。「なかなかお前とこうして話をすることもなかったからさ。
・・・お前、将来のことはどう考えているんだ?仕事に関しては好きなことをやって食っていけてるようだから
口は挟まないけど、結婚のことはどう考えているんだ?」僕は正直、さっぱり結婚というものに実感が無かったもので
「う〜ん、まだあんまり考えてないんだよね」と答えると・・・「お前ももう30を過ぎてそろそろある程度気がついている
こととは思うが、実はお前はその想像以上に親から膨大な
【恩】を受けている。
そしていつの日か、その恩のあまりの大きさに気がつく日が
来るだろう。しかしそれに気がついたとき、その恩を親に返したいと
思ったところでもうお父さんたちはすっかり年寄りだろうし、
そもそも返してもらいたくてしてきたことじゃない。そうなったとき、お前がその恩を返せるのは
自分の子供しか居ないんだぞ。言い換えれば、自分が親にしてもらったことは
最低限自分の子供にしてやる義務があるっていうことだ。俺はおじいちゃんとおばあちゃんにとても感謝している。
そしてその感謝の分を父さんなりに一生懸命お前たちに
与えてきたつもりだ。親孝行をしろなどとは言わない。
ただ、この脈々と受け継がれてきた『恩返しの連鎖』を
自分勝手に止めてしまうことは、最大の親不孝だということを
忘れないでいてくれ」ちくしょう、めちゃめちゃ良いこと言うなぁ!!!!
・・・何十年先になるのか分からないけれど、
いつか僕も同じセリフを自分の子供に言ってやりたいと思います。
January 18, 2009 in コラム | 固定リンク | ()
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コメント
覚えてないかもですが。
吉祥寺南で一緒だったオナカです。
新聞みたよ!ビックリしたよ!
思い出してもらえなかった場合に備えて、これくらいにしておきます。
さらに敬語にしておきます。
ご活躍を知り嬉しいです。
投稿者:オナカ at Jan 22, 2009 6:23:24 PM
久しぶり!
あんな恥ずかしいものを見られてしまうなんて(汗)
ちなみに、この『ことりグループ』の『ことりピヨピヨ』という
ブラグを書いているのは清田さんだよ。
投稿者:(石) at Jan 22, 2009 10:21:51 PM
まじで!<ことり
恐ろしくなつかしい。私のこと覚えてるかなぁ。
清田さんの文章は事務所においてあって好きだったな〜。
たまたま私の購読紙なので。
美男の極意は読み飛ばすことが多いんだが、
こいつ知っとる!と目が釘付けになったよ
あまりにもビビったので有賀と永井に電話してしまった。
こちらにもたまに寄らせてもらいまーす。
投稿者:オナカ at Jan 22, 2009 11:06:59 PM