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男が結婚をしたくなる女性
引き続き、女性の皆様に贈る『男女の恋愛観の違い』シリーズ、
これまでは性欲の対象としての女性・『メス』の話が
メインでしたが、今回は恋愛のパートナー『人間』としての
女性のお話。
最終章「男が結婚をしたくなる女性」です。
僕は芸人時代にわりと激しく遊んでいたこともあり、
比較的たくさんの女性を見てきたと思います。
中には、タイミングさえ合っていれば結婚していたのかも
しれないな、と思う女性も数人います。
たくさんの女性を見れば見るほど、会う人会う人の
良い部分を見てその人を気に入るようになってきましたが、
それと同時に特定の人に激しく魅了されることも
少なくなってきました。
みんなそれぞれ良い部分はある。
でも当然、物足りなく感じる部分だってある。
極端な話、女性なんて皆一緒なんじゃないか?
そんなちょっとした虚無感の中で
「じゃあ、結婚をしたくなる女性ってどんな人なんだろう?」
という疑問を持ち続けてきました。
最近、ちょっとその答えが解って来たように思います。
そもそも『恋愛』って何なんでしょうか?
女性の方ってよく、恋愛を様々なエネルギーに変えられますよね。
男にとってのそれは「性欲」の方が大きいと思うので、どうも
恋愛っていうものが何の為にあるのかよく分かりませんでした。
唯一、親に教えてもらえなかったことを恋愛という魔法の力で
身につけられる【再教育のチャンス】ではあるな、と思っていました。
簡単なところでは、食事の行儀とか、人間関係の 立ち振る舞いとか、
悪い癖とか、恋愛の力を借りて直すことって多いですよね。
良い恋愛をすればするほど、人として高いステージに
ランクアップできるような感覚はありました。
でもこれはきっと副産物でしかなくて、もっと大切な
本来の役割があるような気がしていたんですね。
そして僕のたどり着いた結論です。
全然大げさなことじゃないんですが、おそらく恋愛とは、
「人の親になる為のプロセス」だろうと思います。
良い恋愛って、相手を絶対的に信頼して全て包み隠さず甘えられて、
さらに何の見返りも求めず一方的に愛情を注げる状態ですよね。
これって言い換えるなら、【お互いに親でもあり子でもある】という
状態なんだろうと思います。
人は基本的に子供の頃、前者の『相手を絶対的に信頼して
全て包み隠さず甘える』ということを経験します。
恋愛とは、それを他人に対してできるようになること。
そしてその結果、そんな相手に何の見返りも求めず一方的に
愛情を注げるようになることで、子供ができた時に正しく
無償で愛することを学んでいるのだろうと思います。
お互いに親でもあり子でもある、という関係を築けた相手との
間にできた子供だからこそ、正しく愛して育てられる、
というわけです。
現に僕の経験則ですが、健全な家庭環境で育っていない人は
上手に恋愛できない人が多いように思います。
よくいう『アダルトチルドレン』という問題です。
おそらく、良い恋愛をする上で最初に必要な『相手を絶対的に
信頼して全て包み隠さず甘える』ということができないせい
だろうと思います。
そしてその結果、キチンと恋愛のプロセスが踏めないから
正しい家庭を築けない、正しく子育てができない、という
ことだろうと思います。
ちょっと脱線しましたが、つまり、良い恋愛のパートナーに
なり得る女性と言うのは、まずは恋人間での損得勘定が無く、
お互いに自分の良い部分も悪い部分もさらけ出して
それを受け入れる器量のある女性、ということになります。
そして、さらにもうひとつ。
「結婚」を意識するのに大切なものは『普遍性』であることに
気がつきました。
結婚には様々な普遍性が必要でしょうが、その中でも僕が
一番大切だと感じたのが『女性としての可愛さ』の普遍性です。
女性ってどうもアンチエイジング的な美容にこだわりが
強いように感じますが、残念ながら男性というのは
女性を選ぶ時にあまりそこを気にしていないように思います。
というのも、アンチエイジングなどの美容に積極的な女性って
「若い頃と比べてあまりチヤホヤされなくなってきた」ということに
コンプレックスを持っている人が多くて、年齢とともに
プライドが 高くなって恋愛の損得勘定が大きくなり、
男性に求めるものが 大きくなるタイプが多いように思うんですね。
(単純に年齢を重ねて価値観が凝り固まってしまうだけかも
しれませんが・・・)
これって見た目の美しさを保とうとして、人間的な魅力を
劣化させている、ってことだと思うんですよ。
この日記でも何度か書いた気がしますが、容姿の美しさは
どんなに頑張ったところで年齢とともに劣化します。
いくらお金と労力を注ぎ込んだところで、それは
「年齢の割にはキレイ」ということにしかなりません。
その上人間としての魅力まで劣化させてしまったら
もう若い女性に勝る部分無いですよね?
そこで必要なのは「キャラクターの可愛さ」なんです。
キャラクターの可愛さというのは容姿と違って
3日で飽きないどころか、普遍的なものです。
女性も、大人になっても子供心ややんちゃさを持った男性って
好きですよね?
それと同じことだろうと思います。
そしてこれは、おそらく先に述べた「子育て」へのプロセスとも
関係があるだろうと思います。
自分の相手への愛情の普遍性、
2人の関係の普遍性、
2人の子供を愛して育て続ける普遍性、
結婚に必要な全ての普遍性が、相手の可愛さの普遍性に
起因するものだと思うのです。
良い母親は娘が子供の頃に
「見た目の美しさよりも、内面の美しい女性になるのよ」
と教えるそうです。
「たとえどんなに見た目は劣化しても、この子は
10年後、20年後、そしてお婆ちゃんになっても
今と同じくらい可愛いんだろうな」
・・・男性にそう思わせる女性がきっと、
『男が最も結婚したい女性』だろうなぁ、と思います。
April 13, 2009 | 固定リンク | ()
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コメント
お久しぶりです!
結婚ですかー。私はまったく結婚願望がないし、今までもなかったんですよねー。
結婚の話が出たりすると、それはそれは息苦しくて、
牢屋に閉じ込められる感じがしてしまいます。
それはそれで異常なのかもしれませんね。
>女性も、大人になっても子供心ややんちゃさを持った男性って
好きですよね?
申し訳ありませんが、これはまったくないですねー・・・。
私だけかもしれませんが。
無償の愛は、必要です。
これは恋人間、夫婦間、親子間だけでなく。
こういった身内の間で学んで、それを他人にまで広めるようになれることが、
人間の生きているうえでの課題といってもいいかもしれません。
年齢を重ねると、恋愛の損得勘定が大きくなり、
男性に求めるものが大きくなるんですか・・・。
私は年を重ねるほど、いろいろな経験をつんで寛容になり、心が広くなり、
損得勘定がなくなり、男性に求めるものも、
どんどん少なくなってくると思っていました。
かえって若いころのほうが、損得勘定満載だった気がします。
女性といえども、いろいろな人がいるんですね・・・。
投稿者:Miyajima at Apr 18, 2009 10:45:48 PM
>Miyajimaさん
なんだか男性的な結婚観ですね(笑)
「やんちゃさ」「子供心」っていうのは一例で、異性としてではなく
人間として愛おしかったり尊敬できる人ってことです。
しかも部分的にではなく、全体を網羅するほど。
それが「キャラ」だなぁ、と。
損得勘定に関しても僕と感覚が似ていますね。
きっと『焦り』が無いからでしょうね。
投稿者:(石) at Apr 20, 2009 6:04:03 PM
同い年、女性ですが・・・
なんだか、ストンと心におさまる結婚考、でした。
自分が結婚に失敗したことも、子供を持つことに自信がもてないのも、納得ができるような。あ、ちょっとさみしい。
人を愛せる人間になりたいなぁー。なんて、思いもかけず、
そんな気持ちにさせていただきました。感謝。
投稿者:T at Jun 13, 2009 2:53:41 AM
>Tさん
アラサー女性の方がこんなにこのブログを
読んでくださっていることにビックリです(笑)
好き勝手書いてしまってすいません。
どこか一部分でもお役に立てれば幸いです。
投稿者:(石) at Jun 13, 2009 10:42:58 PM
はじめまして.
最近小鳥さんから辿り着き,面白くて過去ログ読んでました.
「親になる為のプロセス」とのコメント,目からうろこです.
でも言われてみれば,人並みの経験を経て現在35歳子持ちの男として,
納得できるところがあります.
子供中心の生活では無償の愛の対象も子供に偏りがちでしたが,
ここは初心に帰り(?)妻へも忘れないようにしなければ,
と思った次第です.
投稿者:ジュラ at Oct 3, 2009 11:33:37 PM
>ジェラさん
はじめまして!
同い年で人の親だなんて尊敬します。
まだまだ子供を作って育てる自信はないですねぇ・・・
なんか、果てしなく怖いです><
投稿者:(石) at Oct 6, 2009 5:07:58 PM