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バックステージ・アイドル・ストーリー#2
#2『枕営業』
(左から)プー・ルイ / ゆっふぃー / ノンちゃん / ミッチェル / ワッキー
▼メンバー一同、楽屋にいる
プー :はぁ〜、お金欲しいなぁ〜。
ミッチェル:欲しいよね〜
ワッキー :そういえばプーちゃん疲れた顔してるけど、大丈夫?
プー :うん、最近枕営業が忙しくて、疲れが取れないのぉ〜
ワッキー :えっ?枕営業ってなに?(※ユッフィーに)
ゆっふぃー:あたし、そういう業界の汚い裏側とか、分からないなぁ。
ノン :説明しよう。枕営業とは、
業務上で付き合いのある人間同士が、
性的な関係を築くことによって物事を有利に
進めようとする営業方法のことである。
ワッキー :ん?性的な関係で物事を有利に?…どういうこと?
ミッチェル:偉い人相手に「お仕事ください」って股開くことだよね。
ワッキー :ええっ!?プーちゃん、そんなことしてるの!?
プー :お仕事もらうためだもん♪
ミッチェル:枕営業アイドルだね!・・・「マクドル」?
ノン :ジャンクな響きがキャラクターにとてもマッチしている。
ワッキー :の、ノンちゃん、感心している場合じゃないよっ!
ゆっふぃー:でも、それで実際に仕事増えたりしてるの?
プー :もちろん!
ゆっふぃーの一瞬見切れで映ったドラマのエキストラも、
ミッチェルがやったスーパーのチラシのモデルも、
あたしが身体で取ってきた仕事なんだからね!
ミッチェル:そうだったんだぁ?
ワッキー :えっ?なんかつり合ってなくない!?
あんまり「物事を有利に」できてない気がするんだけど。
プー :そんなことないよ〜!
ワッキーがこないだバイトの面接に受かったのだって、
ノンちゃんがスーパーで買ったお惣菜がまだ7時前なのに
100円引きになったのだって、私の枕営業のお陰なんだよ?
ワッキー :ええっ!?もう全然芸能の仕事じゃないっ!
…っていうかお惣菜が100円引きってそれ、
プーちゃんの身体の値段が100円ってことだよ!?
それで良いの!?
ゆっふぃー:私たちは知らない間にプーちゃんのお世話になっていたのね。
ワッキー :ん〜、いくら何でも、ちょっと安売りし過ぎじゃないかなぁ?
ゆっふぃー:そうね、せっかくやるからにはもうちょっと効率の良い
営業をする必要があるかもしれないわね。
プー :効率の良いやり方?
ミッチェル:ほら、例えば、一度にたくさんの人を相手にするとか!
プー :ん〜、それだと、あんまり集中できなくなっちゃって
パフォーマンスが下がっちゃいそう…。
ワッキー :け、けっこうストイックなんだね…。
ゆっふぃー:じゃあ、なんとかトップアイドルになって、
1回あたりの営業価値を上げるとか。
プー :なるほど〜!
ワッキー :えっ、トップアイドルになったらもう枕営業する必要なくない!?
ノン :いっそのことアイドルの仕事は辞めて、そっち一本に
専念するとか。
ワッキー :ええっ!?それじゃもうアイドルじゃなくてプロの売春婦だよ!
プーちゃん:難しいね〜…
ミッチェル:でもプーちゃん、さすがリーダーだよね〜。
私には枕営業なんて絶対出来ないもん!
プー :え?一番やりまんなのに?
ミッチェル:ちょっとやめてよ!人聞き悪いっ!
私はやりまんじゃなくて、ただ拒否れないだけだから!
ワッキー :ええっ!?それ、結果的には同じじゃない!?
ミッチェル:同じじゃないじゃん!
ちゃんと1回目は丁寧に断って、それでもどうしてもって
言われたら仕方ないから、じゃあ、って股開いてるんだから!
ノン :モノを受け取るときの日本人の作法だね。
ワッキー :えっ!?ワビサビ的な話!?
ゆっふぃー:丁寧に断られて引き下がる人なんて、
そもそも求めてこなさそうだけど。
ワッキー :たしかに…。
ミッチェル:あ、でも勘違いのパターンもある!
プー :勘違い?
ミッチェル:ほら、もう一回関係持っちゃってる人だったら
次断るのも変じゃん?
だからしょうがないかぁ、って始めるんだけど、
途中で「あれ?この人初めてだ!」って気がつくんだよね!
ワッキー :ええっ!?そんな大事なこと!?
なんで最初に分からないの!?
ゆっふぃー:向こうの人はアジア人の顔なんてみんな
一緒に見える、って聞いたことあるけど…。
ワッキー :た、たしかに性生活に関しては妙に欧米化されてるけど、
ミッチェルは向こうの人じゃなくて完全にアジア人だよっ!
ノン ;本名ミチバヤシ リオ 好きな食べ物は納豆。
プー :それ、途中で気づいたときにやめられないの?
ミッチェル:うん…、そのときはもう気持ちよくて頭が真っ白に
なっちゃってるから、よく分かんなくなっちゃって。
ワッキー :えっ、気づくの遅くない!?
それ、もうだいぶ後半でしょ!
プー :でも、どうせ抱かれるんだったら、
せめて仕事につながる人の方が良くない?
ミッチェル:そうそう、それもね、途中でちゃんと気がつくんだけど、
そのときはもう酸欠みたいな状態で目の前のことに
いっぱいいっぱいになっちゃってるんだよね。
ワッキー :だから気づくの遅いってば!!
もうクライマックスだよ!
プー :ん〜、私としては、ひとりでメンバー5人分の枕営業するには
限界があるから、できればもうひとりくらい
手伝ってほしいんだけどなぁ。
ゆっふぃー:でも、ミッチェルはあんまり向いてないかもしれないわね。
ノン :枕営業をした相手の方も、全然「借り」ができた気分にならない。
ミッチェル:そっかぁ、確かに安いもんね〜。
ワッキー :えっ!?「やりまん」は否定するのに、「安い」はいいの!?
プー :かといってゆっふぃーじゃ、手を出した後に重すぎるしね〜。
ゆっふぃー:そうそうそう、別に相手が既婚者でも簡単に枕は交わすけど、
一度身体を許したからには毎日家の前で待ち伏せして
相手の家庭が壊れるまで追い続けるから・・・って
(※急にシリアスな顔になって)
不倫体質のストーカー女で悪かったわね!
ワッキー :む、むしろ、仕事に支障が出ちゃうね…。
ミッチェル:ノンちゃんは?
ノン :この場でも詳しい説明を躊躇するほど、極めて専門的なプレイに
限られるけど、それでも構わなければ。
ワッキー :ええっ!?
…き、聞くのが恐いけど、やんわり言うとどんな感じ…?
ノン :かなり物理的な傷も付けるし、基本的に監禁して
精神をめちゃくちゃに破壊するから
かなり相手を選んでしまうと思う。
ゆっふぃー:ステージでは秋田弁キャラでのほほんとしてるけど、
ノンちゃんそういうときは病的にドSだもんね。
ワッキー :うぅ…お仕事をもらうどころか、その人自身が
社会から隔離されちゃうね…。
プー :じゃあ、残るはワッキーだね!
ミッチェル:うんっ!けってーいっ!
ワッキー :ええっ!?ちょ、ちょっと待って!無理だよぉ!
プー :ワッキーだったら安くもないし、重くもないし、
病的にドSでもないし、きっと良いマクドルになれるよ!
ワッキー :「マクドル」が定着してるっ!
いやさ、えっと、だって私、なんていうか、その…
ゆっふぃー:どうしたの?
プー :何でも話しちゃいなよ!
ミッチェル:そうそう!昔と違って、今はアイドルだって
いろんな個性があって良い時代なんだから大丈夫!
ワッキー :うん…すごく言いづらいんだけど…、実は今までに一度も
カレシ出来たことないから、まだそういうのが…。
一同 :えええっ!?!?
プー :(※顔を見合わせて)ワッキー…
一同 :アイドルらしくない!!!
ワッキー :みんなに言われたくないっ!!!
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バックステージ・アイドル・ストーリー Blu-ray 上巻(第1話~第4話)
June 28, 2013 | 固定リンク
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