« 41歳、もうひとつの目標 | ■トップページ■ | 『任天堂 “驚き”を生む方程式』拝読。 »
『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』拝読
KADOKAWA・DWANGOの現役社長でスタジオジブリのプロデューサー(見習い)を務める
川上量生さんによる著書で、日本の超一流アニメクリエイターの言葉を集めた
浅く広いコンテンツ&クリエイティブ概論。
言葉の定義や表現は違えど書かれているクリエイティブのノウハウで知らない事は
特になかったものの、非クリエイティブの人たちは本当にこういう知識を
全く持っていないんだな、ということに驚かされた
(考えてみれば当たり前なんだが、想像以上だった)。
と同時に、浅く広くとはいえわずか3〜4年の現場経験で
「クリエイティブ&コンテンツ」というものに対してここまで一貫性のある
説明を与えられるというのは、さすが川上さんという方は理系脳で
とても頭の良い方なんだなと感じた。
個人的には、なぜ僕はジブリ作品よりも庵野秀明作品が好きなのかということも
解明したので満足のいく内容でした(笑)
加えて、僕が普段からモノ作りにおいて意識している
「理想(クリエイティブが目指さなくちゃいけないこと)」は、
どうやら本書に登場する超一流クリエイターたちでさえ実現していない
とてもハードルの高いことだったのかもしれないと、と感じました。
なるほど、そりゃあ頭で分かっていてもなかなか思うように実現できなくて
もどかしく感じるわけだ…
ちなみに、本書で川上さんがたどり着いた
「結論(天才とは何か?オリジナリティとは何か?の2点)」に関してのみ言うと、
正解ではないと感じました。
いつか巨匠たちが実現できなかった領域まで手が届くようになるべく、
今後も「理想」だけは高く精進したいと思います。
July 14, 2015 | 固定リンク | ()