元旦からK DUB SHINEが僕の注意を一気にもっていくようです。
1月1日の「SOUL TRAIN(81.3 J-WAVE 深夜12:30~)」のゲストはK DUB SHINE(以下「ケダブ」)。ホスト役のRYUさんはケダブのいじりかたを判ってるといいのですが……今から楽しみでなりません。
ところで、ケダブのことをよく知らない方のために、以下、軽く紹介しておきます。
ケダブはラッパーです。ただのラッパーではなく、日本語ラップのスタイルを発明した人であり、「キングギドラ」のリーダーでもあります。
年齢は34、35歳ぐらい? 独身。若い頃は渋谷を中心に無茶苦茶なワルをやってたとのことです。今でも自らを「渋谷のドン」と呼びます。
彼は自らを「社会派ラッパー」と位置づけます。社会の諸問題をラップで訴えていくという意味です。
扱うテーマは、幼児虐待、北朝鮮問題、麻薬問題、女性の社会進出応援、etc...
でも、彼のことを「硬派で真面目な社会派ラッパー」とか「ラップが下手くそ」とかだけで見てしまうと、とてももったいないと僕は思ってます。だって、ちょっと考えてみてください。ケダブは、
こんなに可愛らしいんですよ。こんなに可愛い顔をして、「子供たちを救えぇ」とか「自分が自分であることを誇る そういうヤツが最後に残る」とかラップするんです。僕は個人的に激萌えです。
「社会派の衣をまとっているけど、実は愛玩動物並に可愛らしい。時々いい事も言う」が、個人的にはケダブの正しい評価だと思っています。また、このことは、実は、他の人たちや、いや、自分自身でも判ってるんじゃないかと、僕は勘ぐっています。例えば、Woofin'という雑誌で行われたキングギドラの他メンバー(ZEEBRA、DJ OASYS)との対談の中では、以下のようなやりとりがあります。
(好きな映画の話をしていて)
インタビュア:『ライフ・イズ・ビューティフル』とかね(いいよね)。
ZEEBRA:あれ半端ない。素晴らしいよ、お父さん! 凄い、いい映画!
ケダブ:それさ、見ろって言われて、家にDVDあるんだけどまだ見てないんだよねー。泣くのにはねー、心の準備が必要なんだよ。うかつに昼間っから見ちゃったら、一日ブルーになったりしてさ、外歩いててもそれに全部つなげちゃったりとかさ~。
ZEEBRA:俺、余裕~。夏になると『ホタルの墓』とか見ちゃうもん。
ケダブ:あれはマズイよ! DVDのカバー見ただけで『ううっ、ダメだよ、もう』って感じじゃん。(中略)
ケダブ:でも基本的に嫌いじゃないんだよね、テレビは。
ZEEBRA:嫌いじゃないどころじゃないよ、大好きじゃん!
DJ OASYS:文句言いながらテレビ見てるよ、いっつも。
ケダブ:ハハハ、大好きだね~(笑)。
ZEEBRA:飯島愛と中山秀ちゃんの出てるやつとかさ…
ケダブ:(嬉しそうに)『うちくる』でしょ?
まるで少女のようです。硬派で社会派なラッパーのセリフじゃありません。対談に参加している他の人も、完全に判っている風です。そういえば10月の「SOUL TRAIN」にケダブが参加したときも「スタジオの外では笑いが絶えなかった」と童子-Tが言ってました。
そろそろ、日本中が気づいてもいいと思います。「ケダブはいいキャラしてる」ということに。
そんなケダブの曲の中で僕が一番好きなのは、平井堅がゲストで参加している「セント・オブ・ア・ウーマン」です。この曲の中で、ケダブは、自分が女性にほとんど自信がないこと、女性の扱いが本当に下手なことを吐露し、僕の萌え心を大いにくすぐります。リリック(歌詞)があまりに強烈に興味深い内容なので、もったいないことに平井堅参加の意味がほぼ消えてしまっています。以下、リリックをいくつか抜粋します。
小悪魔というよりは月の女神
ダークなメイクに眠そうな目がいい
光解き放つ その瞳の奥
連れてかれてく オレ一人遠く(中略)
過去の失敗例かなりいっぱいで
特にエグってたのがまず1回目
そこで身に付いたのが猜疑心
女に対してほとんどない自信(中略)
すべての持ちモン 放棄してもいい
何もいらないから戻ってきて欲しい(中略)
甘く溶け合ってた姫とシャイン
(中略)
どうも苦手らしい恋の駆け引き
意思の疎通 うまく生かせるコツ
しらなかったから変な不信感持つ(中略)
電話に出てくんない ノーアンサー
一人ツラく熱く思い夏
彼女の香り今思い出す
ぜひ一度聞いてみてください。ケダブのベストアルバム「世界遺産」に入ってます。
日本のラッパーの中ではベスト3に入るほど僕が大好きなケダブ。来年は大活躍するそうですので、とても楽しみです。