最近、インクスという会社の社長、山田眞次郎氏に、個人的に大注目しています。
インクスというのは、業界では赤丸急上昇中の、金型を作る会社だそうです。
その会社が、現在日本のblog界で最も注目を集めているblog、古河建純 インターネットBlogで紹介されました。
古河建純 インターネットBlog:「「インクス流」結婚披露宴」より:インクスは山田社長の強力なリーダシップのもとに、製造業の基本となる金型製作の分野で新風を起こしている新しい企業である。全く新しいITを駆使した方法で、今まで45日かかっていた金型製作を24分の1の45時間に短縮して話題になっている。(24分の1改善したのではなく、24分の1にしたのである。)
小泉首相が蒲田の中小企業を見学して話題になったが、そのときの1社である。
今年の日経BPの「イノベーター大賞」の優秀賞を受賞している。山田社長執筆の『インクス流!』という単行本を読むと、山田社長の日本の金型産業に対する想い、高い志に経営者として感心させられる。
このようにblogで紹介されたことに恩義を感じて、なんとかして謝意を示したいと考えたのでしょう。ここから、山田眞次郎社長の孤軍奮闘がはじまります。
「古河建純 インターネットBlog」では、フィードバックの方法として、コメントが認められていません。何かひとこと言いたい人は、トラックバックを打つしかありません。
しかし、日本の大部分の経営者の例に漏れず、山田社長も、blogを持っていないのでしょう。
山田社長は考えました。なんとかして謝意のコメントを残したい。しかし自分はblogを持っていない。周囲にblogをやっている友人もいないようだ。どうすれば……
そこで、今まで、なんぴとたりとも思いつかなかったような、ウルトラCを編み出します。
なんと、全く他人のblogのコメント欄を活用するのです。
踏み台にされたのは「heartful-blog ~心に響くココログ~」。このblogは、古河社長のblogに、「インクスは本当にすごいらしい!!!」というトラックバックを打っています。とにかくまずそこにアクセスして、そこのコメント欄に、古河社長へのコメントを書いたのです。
しかも大長文です。以下、その長さを体感していただくためだけに、キャプチャを添付します。
……どうです、長いでしょう? 今ザッと計算したのですが、このコメント、本文の7倍の長さがあります。
しかもですよ、
これ、なんと「続く」んですよ! まだ続きがあるんです!
続きはどこで書かれるのでしょう? 再び同じ記事内でしょうか? はたまた、全く別のblogの、全く別の記事の中でしょうか? まるで予想できません。
未だかつて、こんな形でblogのコミュニケーションが行われたことは、なかったと思います。その柔軟な発想、軽やかな行動力、さすが日本を代表するイノベーターです。
heartful-blogの管理者さんも、その心意気に打たれて、「媒酌人の山田社長様からのコメントがのってびっくりしました。」という記事を書いて、再度古河社長のblogにトラックバックを打っています。
この記事を読む限り、どうやらheartful-blogの管理者さんは、本当に古河社長とも山田社長とも縁もゆかりもない、第三者なようです。きっとさぞかし驚かれたことでしょう。
小鳥は、インクスの山田眞次郎社長を、心から応援しています。