あー、色んな方から、「blog史上初の同人誌『いちる×木村剛』楽しみにしてます!」というメールをいただいております。
一体なんだそれは? と思って、色々調べてみると……どうやらこの辺りが犯人なようです。
HAGAKURE PLUS: ゴーログとウホッ!いい同人誌…
週刊!木村剛: エッ! ブログが「月刊!木村剛」に!!
腐女子の行く道、萌える道: 最強カップル誕生か
……
……(号泣)……
……BL(ボーイズ・ラヴ)ですか!? 僕と木村剛のBLですか!?
しかも僕がタチですか!?
なんだそりゃ!? どんな感じですか!? 例えばこんな感じですか!?
放課後、体育館裏にて。いちる、桜の木の下で剛を待つ。剛、オドオドしながらやってくる。2人とも詰襟の学ラン。いちる:「……よぉ、遅かったじゃねーか」
剛:「……なんですか? こんなところに呼び出して……」
いちる:「ちょっとこっち来いよ」
剛:「……ここでも聞こえますよ。用事はなんですか? 早く言ってください」いちる、桜の木の下から離れ、ゆっくりと剛に向かって歩き出す。
いちる:「オレさ、お前に言いたいことがあるんだよ」
剛:「な、何……」
いちる:「オマエ最近、トラックバック打ち過ぎじゃねーか?」パアッと赤面する剛。ゆっくりと近づくいちる。
剛:「よ、よ、読んでるんですか? ボクのblog……」
いちる:「ああ、第1回から読んでるよ」
剛:「ヒドい……ボクに内緒で……」いちる、不敵に笑う。
いちる:「じっくりと毎日読んでるよ。それで思ったんだよ。最近トラックバック打ち過ぎなんじゃねーかって、さ」
どんどん近づくいちる。剛、あとずさって、叫ぶ。
剛:「そ、そんなのボクの勝手じゃないですか! ボクのblogなんだ! ボクが打ちたいときに、打ちたいトコへトラックバックを打つんだ!」
いちる、急に歩きを早める。剛が逃げる間もなく、いちるは剛の眼前に立った。
いちる:「いいか、お前に言っておく」
いちるの顔が剛に迫る。
いちる:「今後、トラックバックは打つな」
ほとんど鼻が触れそうな距離で、剛といちるが目を合わせた。
剛:「なっ……!?」
いちる:「オレの言う通りにしろ。今後トラックバックは打つな」
剛:「そんな、勝手な……」
いちる:「お前のためを思って言ってるんだ」
剛:「ボ、ボクのため?」
いちる:「……」
剛:「……」
いちる:「……」沈黙したまま見つめ合う2人。強風が吹き、桜の花びらが舞う。ふと我に返ったように、剛がいちるから離れる。
剛:「ぼ、ボクを支配しようたって、そうは行かないぞ!」
いちる:「剛……」剛、鞄を胸の前で抱え、あとずさる。目には涙が浮かんでいた。
剛:「なんで……いつもいつも……そんなにボクに構うんですか!? もうボクに構わないでくださいっ!」
いちる:「……」
剛:「し、失礼しますっ!」剛、クルリと後ろを向いて、全速力で走り去っていった。後にはいちるが一人残された。
再び風が吹き、桜の花びらが舞う。いちるは一人、唇を噛んで、つぶやいた。いちる:「……構わずにはいられねえんだよ……」
寒そうに首を縮め、いちる、体育館裏から去る。
……ウッキー! あーびっくりした! 全然無理です! ホントありえない!
いちるお兄ちゃんはこれ以上一歩も先へ進めそうにありません(死)! ヤマジュンみたいなのキボンヌ? 出てくるわけねーだろ!
本件は、みなさま綺麗サッパリお忘れくださいっ。
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さて。
僕が魂やプライドといった私財を投げうってまでこんなことを書いたのには、訳があります。
実は近々、「小鳥グループ」という企画を立ち上げる予定です。
これは、coolsummer.typepad.comドメイン配下で、僕以外のライターが、小鳥以外のblogを立ち上げるという企画なのですが……その中に、こういったBL系やマリみて系の小説のblogがあります。
あまりにもタイミングがぴったりなので、blogがはじまる前にフライングして告知しちゃいます。
あ、念を押しておきますが、作者は僕ではありません。お楽しみに……