今日の東京は今年初の雪。最低気温2度という、「『今年は暖冬』なんてウソ八百ですね」という寒模様でした。
そんな中、屋外で、肌を露出してコスプレするなんて、通常は考えられません。命に関わりますもの。
案の定会場に行ってみると、屋内のコスプレスペースは満員電車のように人で溢れかえっていました。
でも僕はそんな人たちには興味ありません。僕はコスプレを見に来たのではなく、勇者を見に来たのですから。
で、屋外のコスプレ会場に行ってみると……いました!勇者たちが!
数は少ないけれど、僕の予想よりはずっと多い、数十人の人が、明らかに雪が舞っている灰色の冬景色の中、必死で肌を露出して、ポーズを取っています。
僕の両目からは忘我の涙がとめどなく流れました。おまえら偉すぎ。そして燃えてきました。「オレも頑張るぞ!」と。
僕は雄叫びをあげ、屋外コスプレ会場に飛び込み、写真撮影をしてきました。
屋外の写真撮影、すごく良かったですよ。だって、コスプレしてる人たちも、超気合入ってるんですよ。全身に鳥肌を浮き上がらせながら、今日という日を精一杯楽しもうと、燃えている。
だから、写真撮影も、緊急事態を共に乗り切るような連帯感が生まれるんです。例えばこんな感じ。
僕:「すみませんっ! 写真撮らせてくださいっ!」(寒すぎるので、気合を入れるため、基本的にずっと叫び口調)
コスプレイヤー:「いいですともっ! 今上着を脱ぎますねっ! ……うぉー超寒ぃ!」(こっちも基本ずっと叫び口調)
僕:「寒いですかっ!? ホントごめんなさいっ!」
コスプレイヤー:「いえいえっ! ありがとうございますっ! 寒ぃっ! 寒すぎて痛いっ!」
僕:「すぐすみますからー! すぐすみますからー!」
コスプレイヤー:「どんなポーズがいいですかーっ! うぉー凍えるーっ!」
僕:「何でもいいですぅっ……ああっ! 足の指までさらしてるんですかぁっ!」
コスプレイヤー:「気合入れてますからーっ! 霜焼けになるぅっ! 痛いよーっ!」
僕:「指もげますよーっ! 撮影終わったらすぐ暖めてくださいねーっ!」
コスプレイヤー:「ありがとうございますーっ! うぉー(気合を入れてる)!!! ポーズOKですぅ! どーぞぉっ!」
僕:「いきまーす! パシャリ! パシャリ! ありがとうございましたーっ!」
コスプレイヤー:「ありがとうございましたー!」
僕:「命だけは大切にしてくださいねーっ!」
撮影が終わるころには、もうすっかり戦友です。
以下が、そんな「寒中コスプレ」を実践していた、勇者たちです。みなさん、ありがとうございました! くれぐれもお体だけはお大事に!
それにしてもコミケはいいですね。学園祭のような、意味不明のモチベーションに溢れかえっている。
アニメにもゲームにもとんと疎い僕ですが、コミケは素敵だと思います。
明日は、あのタイガーウッズですら緊張するという、最終日「18禁デー」です。行かれる方、頑張ってくださいね。
実写版 まいっちんぐマチコ先生 THE MOVIE Oh ! コスプレ大作戦
名波はるか