デジタルデバイドは、もはや無視できないほど深刻な状況を呈しはじめているようです。
先日、パソコンセミナーを開催している(のかな?)人と、話をしていました。
パソコンセミナーに来る人は、たいてい40歳以上の、デジタルものに弱い人たち。こういう人々にイチからパソコンを教えるのは並大抵の苦労ではありません。
昔から、よく笑い話がありますよね? マウスを直接ディスプレイに当てたおじさんの話とか、「IT」を「イット」と呼んだ首相の話とか。
……そういえば今日、ウチの母が、auのことをずっと「アウ」と言っていました。「アウが一番安いと聞いた」とか……
まあ僕の家族事情はともかくとして、とにかく、そんなデジタルデバイドな戦場で日夜戦っている戦士たちは、いったい、どんな工夫をしているのか?
僕が話した某人は、こんなことを言っていました。
「最初は、1画面1画面懇切丁寧に説明して、
『こういう画面が出てきたら、ここをクリックしてください』
みたいに、1ステップずつ説明すればいいと思ってたんですよ。
そしたら、『クリック』が判らなかったらしんですよね。
まあ専門用語だし、しょうがないかと。だから、
『こういう画面が出てきたら、ここを押してください』
と言うようにしたんです。
でもダメなんですよ。
どうダメかって? みんな、画面を人差し指で必死に押すんです。
かなり悩みましたね。いったいどうしたら、マウス操作を判ってくれるんだろう、って。
そして最近では、幾度に渡る試行錯誤の末、
『こういう画面が出てきたら、ここをカチッとしてください』
というようにしてるんです」
擬音かよ!
一番下じゃないですか! そこまで降りていかないと判り合えないのですか……
この世の中、判る人にしか判らないで、判る人とだけ付き合っていくようなセル化社会が、ますます進行しそうですね。
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