僕の弟が高校生の頃に発明した、全く新しい遊びを紹介します。
僕の弟は、かつて(今も?)武将ヲタで、彼女との初デートのとき、小田原城で武田軍辺りと上杉軍辺りが交戦する様を再現したイベントを見に行って余裕でフラれたという過去を持っているのですが、そんな彼が、超貧乏な学生時代に編み出した遊びが、以下の通りです。
- 渋谷駅ハチ公前のスクランブル交差点に行く。
- 一番前で信号が青になるのを待つ。
- 信号が青になったら、渡る。
- 前方から、大量の人が自分に向かって歩いてくるのを確認
- 振り向いて、大量の人が自分の後方について歩いてくるのを確認
- 小さな声で「かかれぇー!」とつぶやく
- 信号を渡り終えたら、また信号待ちの先頭に並ぶ
- 繰り返す
……えーっと、説明しましょうか(泣)?
要するにですね、要するに、スクランブル交差点を渡る人々を脳内で自軍/敵軍に分けて、出陣してる気になって遊ぶ、ということらしいです。
実際にやってることは、渋谷まで行って、交差点をあっちからこっちこっちからあっちに横断してるだけ。
恐ろしいほどに金がかかりません。
この話を聞いたのはもう10年以上前なのですが、それから今に至るまで、僕はこれほどまでに安上がりで、無害で、独創的な遊びを聞いたことがないです。はい。
我が弟ながら、末恐ろしいまでの天才だと、そう思います。