29manのところで募集している「29man loves アイディアマン コンテスト開催!」へのトラックバックです。
アイディアが出てくるようになるには、一応、日ごろからそういう訓練をしておくことが大事だと思います。
日常生活を送りつつ、アイディアを出す訓練をするために最も重要なことは、僕は「日常の細部を意識する」ことだと考えています。
●●● 日常の細部を意識する ●●●
普段僕たちは、やろうと思えば1日のほとんどを自動で過ごすことが可能です。
検討したり資料を作ったりする際ですら、必要なメソッドだけを働かせ、あとはほぼ無意識に行うことができます。
僕が気をつけているのは、日々の暮らしの中で、できるだけあちこちを見て、色々なものを聞くことです。
それは、普段の生活に関係がないものを「意識する」ことに繋がります。
例えば、家の近所の木はいつ紅葉づいたかとか、あのポスターは一体何かとか。
でも、全てのものに対して「意識を向けてる」なんて大変ですよね。
僕もそんなことしていません。
「意識が向くもの」と「向かないもの」があるんです。
で、それが、その人のセンスなんだと思います。
少し引っかかったものにちゃんと意識を向ける、そのことによって、その人のセンスが磨かれていくのだと思います。
ネタをストックするんじゃなくて。
●●● ブログの効用 ●●●
ところで、こういった事をやることによる効果をアホみたいに増幅するツールとして、ブログは最適だな、と思っています。
ブログを、日記と違った使い方をするのです。日常でちょっと引っかかったこと、意識を向けたことについて、
「何故それに意識を向けたのか」
を書くのです。
人によってセンス、例えば「何を面白いと思うか」は違います、で、そのセンスは、なかなか他人には伝わらないものも多いと思います。
日常生活の中で自分的に引っかかったものを、それがどうして引っかかったのかの説明と共に、日々記録していく。
そのことで、2つの効用が急速に現れます。その2つとは、
- 自分が何に反応する人間なのか、自分のセンスは何なのかが明確になる。
もっと言うと、自分と他者の境界が明確になる。 - 今まで自分1人で面白がっていたことを、ちゃんと人に伝えられる能力が身につく
です。この2つは、日常のあらゆるところで役に立つと思います。自分の土俵がしっかりする、ということですから。
●●● アイディアの出し方 ●●●
さて、日常の細部を意識することによってセンスが磨かれてしまった自分が、いざアイディアを出す場にさらされた場合、どうしたらいいんでしょうね?
仕事でアイディアを出したいんだったら、とりあえずは徹底的にリサーチすることをお勧めします。
マーケットの状況ももちろんですが、クライアント(得意先とか上司とか)が何をイメージしているのかをしっかり把握しておくことは、当たり前ですが超重要です。じゃないと、独自のセンスが磨かれてしまっているあなたは、要求に全く合っていないアイディアを出してしまい、
「キミ面白いね。でもそれだけだね」
と言われて終わりでしょう。
普段から、細部に意識を向けることによって「自分のモノの見方」を訓練しているあなたであれば、リサーチすれば疑問やおかしな点が見えてきて、それを突き詰めていけば、自然と普通の業務に必要なアイディアなら生まれてきます。そしてそのアイディアは、あなたが最も腑に落ちるようなモノになっているでしょう。
普通じゃないアイディアが求められているときは、僕は、全く関係のない2つか3つの事柄をリミックスしてみることにしています。
ブレストの時とかは特に有効です。「なんでそんなこと思いつくの!?」と感心し呆れられること必至です(もちろん前述した訓練を日ごろしていればしているほど、そのアイディアのメッセージ力は高まります)。
ちょっとやってみましょうか?
●●● リミックス具体例 ●●●
例えば……「29man」と……先日書いた記事から「最近の飲みのトレンド」に出てくる「カツヲ」……
新規企画ものブログとして、こんなのはどうでしょう?
29man、マグロ漁船に乗る今年のWeb人 of the yearを受賞し、今ノリにノッている、ネットでのプロモーションの第一人者、29man(ニクマン)。
なのに彼が、急にオシャレな広告業界を捨て、マグロ漁船へ乗り込んだ!
マグロ漁船と言えば、闇金から逃れるためにブルースマンたちが大挙して乗船する、タコツボ中のタコツボ。一度乗れば1年は帰国できず、太平洋をマグロを追ってグルグルしながら、日々汗と生臭ささにまみれる日々。
興味はあるものの、内情はどうなのか、さっぱり判らない世界でもあります。きらびやかな世界に生きてきた29manが体を張ってお送りする一大企画、「29man、マグロ漁船に乗る」。
マグロ漁船での生活を、ブログで毎日更新します。
その中で、何故29manが広告業界を去り、何故マグロ漁船を選んだのか、その謎も徐々に解き明かされていくことでしょう。もちろんポッドキャスティングにも対応。お楽しみに!
あ、けっこういいんじゃない? 斬新で。
やってみませんか?>29man