お知らせです。えー、11年働いていた会社を辞め、4月からニートになりました。
普段は僕は、ブログと仕事を完全に分けていますが、何だかとても感慨深いので、今日だけちょっと、サラッこの11年のお仕事のおさらいをしたいと思います。
社名も何もかも晒します。緊張する……お読みになる方、なにとぞ、なにとぞ暖かい目で見守ってあげてください。
---------------------------
働いていた会社はニフティ(株)。最初の5年間はサポートとして、NIFTY-Serve/@niftyの急成長と、パソコン通信からインターネットへと移り変わる時期に、ユーザーのみなさまとの直接のやりとりから、大規模サポート部隊のスタートアップ、サポート支援システムやサポートスタッフ教育システムの開発まで、色々と経験しました。
その後は新規サービスの企画部隊に配属となり、様々なサービスをディレクションしました。思い出深い仕事は以下のとおりです。
●ココログ
約3年間、ココログの企画者/実質的なプロジェクトリーダーをしてました。まだ日本にブログというものがなく、ブログに対する認知も理解も社内外含めてゼロに近い状態のときに、ココログを企画し、なおやタンらと一緒に立ち上げました。「ブログ」を1人でも多くの人に知ってもらうために、ここに書きたいけど書ききれないほどの多くの人の協力を得て、社長ブログ、有名人ブログ、トラックバック企画、書籍化プロジェクト、企業タイアップでの活用などなど、様々なコンテンツやプロモーションを考えて実行してました。
いまやブログの利用者は何百万人、認知率は7割とも8割とも言われています。大変だったなあ……人々の話や新聞などの中に「ブログ」という言葉が出てくると、今でもちょっと涙腺が緩みます。
みなさま、これからもココログを、どうぞよろしくお願いします。
デリポップは@niftyのインスタントメッセンジャーで、ドーナッツ!はそこで使われているキャラクターです。ドーナッツ!は今や超売れっ子イラストレーターに成長した100%ORANGEさん(当時は素人)作で、オンライン絵本も同時に連載してもらいました。絵本は書籍(1巻、2巻)にもなって、今でも僕の宝物の1つです。
デリポップでは非常に多くのイラストレーターさんと一緒に仕事ができて、とても楽しかったです。
●マ・ラソン(既に閉鎖)
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのビッグマイナー、デイリーポータルZの前身となったサービスです。デイリーポータルZをもっとアングラにしたようなノリのWebマガジンで、林雄司さんたちと、ここにはとても書けないほどありえない環境で、細々と運営していました。
マ・ラソン亡き後は、林さんがその意志を引き継いでくれ、たった1人で、日本インターネット史に燦然とその名を残すであろうあのデイリーポータルZを作り上げました。本当に尊敬します。僕が日本最強だと考えるWebディレクターの1人です。
●トーくん
ホームページに自分で作った人工無能を貼る、というサービスです。面白いサービスだと思うのですが、完全有料なので利用者はそれほど(泣)。ただ、僕が愛読しているH-Yamaguchi.netのサイドバーに貼られていたりしたので、とても嬉しいです。
また、たかしまてつをさんには、モロ僕好みなキャラクターをデザインしていただいて、非常に感謝しています。
これは僕が企画したサービスではなく、スタッフとしてコンテンツ周りの企画やプロモーション企画をしていました(スタッフは最も少ないときで僕含め2名…)。
毎月落語を公開収録したりして……iTunesの対応と共に、ビッグバンのように急速にポッドキャスティングが広がっていく渦中にいるのは、楽しかったです。この「フィードでマルチメディアコンテンツを配信する」という仕組みには、まだまだ可能性があると思います。
ネット上で土地を買い、木を育て、周りを飾り立て、周囲の人と交流するというゲームです。木は絵じゃなくて、なんと全てアルゴリズムで作られているので、1本1本が全く違う成長の仕方をするという凝り具合。
これも僕企画ではなく、うるまでるびさんの企画です。僕はお手伝い。比較的初期の仕事なのですが、大きく複雑なプロジェクトの進め方を、ここで学んだ気がします。
……今思い返しても、本当に色々やりました……どの仕事にも、とても愛着があります。
11年働いた会社を辞めるというのは大変なことです。仕事も会社も仲間も未だ好きなので、寂しさもひとしおです。
ただ、ここらでちょっと、最低何ヶ月かはひと休みしたいと思います。今までずっと全力で走り続けてきたので。
今慌てて、すぐに働いたら負けかなと思ってます。
「小鳥ピヨピヨ(a cheeping little bird)」は、更新頻度は下がるかもしれませんが、今までどおり続けていく予定です。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
自分の仕事をつくる
西村 佳哲 (著)