1泊2日で、富士山にご来光を見に行きました。
その頂上近くの下山道で出会ったのが、彼↓
僕が今まで会った人の中で……
最強のモバイル野郎です!
格好は短パンとタンクトップ。
この服装は、あらゆるガイドブックに、
「こういう格好で富士山に登ってはいけません」
と書いてある典型的なNGファッションです。
ノートパソコンには専用の携帯ホルダーがついていて、
携帯がなんと2本も刺さっています。
何よりも、ここは富士山の山頂近くです。
富士山は酸素が少なく、坂も急です。
だからできるだけ荷物を少なくして登るのが鉄則。
ノートパソコンなど、論外中の論外です。
ネットなんて、何もこんなところでやらなくても、
降りてからやれば思う存分やればいいと思いませんか?
いやー気合入った若者だなあ。
今年のアルファブロガー2006は彼でキマリですよ。
それにしてもそのモチベーションの源は、
一体なんなのでしょうね。
どうしても不思議だったので、
ちょっと聞いてみました。
そしたらその若者は、
既に10時間くらい、崖を登ったり、
極寒の中朝日を待ったり、急な砂利道を延々と降りたりして、
すっかり疲れきっている僕ら(4人+犬)の目の前で、
さわやかに笑って、
その正体を教えてくれました。
若者:「実は、携帯の電波の入り状況を調べてるんですよ」
どうやら仕事だったようです。
彼の仕事は、
携帯がちゃんと富士山で電波を受信できるかを、
チェックすること。
よく、山手線を1周して電波の入り状況を調べる仕事がある、
という話を聞きますが、それの富士山版ですね。
キツさが違いすぎて、とても同じ仕事とは思えませんが。
彼は、頻繁に、
日本一高い山を登ったり下りたりしています。
僕らが快適に携帯を使えるのは、日本中で、
こういうテスターさんが頑張って
いらっしゃるからなのでしょうね。
いやー感心しました。
メトロ赤坂見附駅という東京のド真ん中の
基地局すらブッ壊れているHotSpotとは、
えらい違いですね……
ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?
ウィリアム パウンドストーン