(右側は判る人だけ用。モズグス様風のドラ。from シャブ壱inDEEP)
今までも、何度か(1 2 3 4)漏らしたことがありますが、
僕は「ベルセルク」という漫画が大好きです。
ベルセルクは、敢えてジャンル分けすると、
大人向けのダークファンタジー。
しかし、オーソドックスなファンタジーではありません。
オリジナリティ溢れる緻密な世界観、
画力、迫力、ストーリーの魅力、
何もかもが奇跡のようです。
読んだことない人はこれも何かの因果律だと思って、
今週中に一気読みすることをオススメします。
さて。
そんなベルセルクの作者、三浦建太郎さんが、
毎回ヤングアニマルの最後に書いている
一言コメントを集めたページを、
ちぶぞうさんに教えてもらいました。
サイトはここ↓
思わず熟読してしまいました。
例えばこんな感じ:
- 40℃の高熱でダウン。考えてみれば今年はまだ2日しか休んでない。(1993年・12号)
- 7月で27歳、ふり返ればマンガだらけの27年、これでいいのか?(1993年・14号)
- な~~んもせんのに5キロやせた。なぜだろう???(1993年・21号)
- この2か月で平均睡眠時間が4時間を切った。これでもうすぐ里中さん。(1993年・23号)
- 毎年の事だけどクリスマスも正月もお仕事。たまにはおせちが食べたい。(1994年・3号)
- 引越し以来、平均睡眠時間が4時間を下回る。ガ、ガンムになる。(1994年・16号)
- 綿の国星にまたはまった。学生時代、学ランで映画も見に行った。(1994年・22号)
- ひと月半ぶりに休みがとれて外出したら熱射病にやられた!!(1995年・17号)
- 映画の後は都庁横のロイホで必ず友達と寸評会して始発までいる。(1996年・1号)
- 新年会にむけて服や靴を買った。スニーカー2足しか持ってないんですよ、ボク。(1996年・2号)
- 7月で30。振りかえれば金太郎飴の様にマンガばかり描いてたな。(1996年・12号)
- マンガ家人生初めての大連休は沖縄へ。4日中2日半を熱射病で倒れてました。(1998年・19号)
- ふと思う。死ぬまでに今のアタマの中にあるものすべて出せるのか?(1999年・12号)
- ゲーム屋でベルの体験版に熱中する少年が!! その後ろでときメモ2片手に立ちつくすオレが!!ダメ人間だもの。(2000年・1号)
- 都心に出てもやることないので、最近は土手に行く。(2000年・5号)
- マンガ家暦13年、初めての一週間強のお休み。久米島にダイビングの免許をとりにいく。友達は忙しいし、彼女もいないので一人で行く。(2001年・10号)
- 長い間、人に会わないと口がうまくまわらなくなる。(2002年・7号)
- 2年間着信ゼロ。携帯解約しよ。まずしい人間関係が私を机に向かわせる原動力。(2002年・21号)
- 今年もマンガが描ける世の中が続きますように。(2003年・2号)
- ひとりの時は忙しいし、メンドっちいので、三食シリアル。(2003年・19号)
- ダンボールに囲まれて暮らしています。(2004年・13号)
- 30代もあとわずか。マンガ以外何もないイビツな人生だが、もうとりかえしがつかないのでこのままGO!(2006年・2号)
- 休載の間もずっと兵隊を描いてました。(2007年・3号)
男前過ぎます!
あのしっかりと描き込まれた絵、
どんどんスケール大きく、しかも矛盾や破綻のないストーリー、
どこをとってもハイクオリティなアレを維持するためには、
やはり人生を丸ごと捧げるだけのパワーが必要なんですね。
それをもう20年近く続け、しかもなお情熱は衰えず。
彼は本当に、ベルセルクという名作を描くために
生まれてきたのかもしれません。
彼の健康と長寿を、心よりお祈り申し上げます。
ベルセルク
三浦 建太郎 (著)