Link: H-Yamaguchi.net: 「ネットの世界」って意外に狭いんだよ知ってる?.
要するに、ネットのユーザーが契約条項の違反を理由にさるサービスから排除されたことについて、サービスのプロバイダがユーザーの「活動の場」を奪うのはこの高度にネット化した社会においてはひどい。ネット企業にはサービスを提供する社会的な義務があり、それを契約条項を理由に簡単に放棄するのは公共性を無視した行動である、とかいった議論があったわけだ。その議論自体も「ちょっとどうよ」という感じがしていた(たかだかひとつのネット企業とユーザーとのトラブルを公共性の問題とかいうかねふつう。同種のサービスはほかにいくらでもあるんだし)のだが、さらに引っかかったのが、説明の際に「中には知らない人もいるかもしれないから一応説明しとくけど」とか言ってたことだ。知らねぇよそんなの。その人の周囲じゃみんな知ってたかもしれないけど、そこから一歩離れたら、誰も知らなくたって不思議じゃない。
<中略>もちろん、ネットの中で楽しくやってればいいという人にこんなことをいってもしかたがない。それはそれでアリだ。しかしそうではなく、多少なりと現実社会に働きかけたいと思うつもりが少しでもあるなら、まずは私たちが小さなガラスの球体に閉じ込められた「小エビ」やら「バクテリア」やらであるという現実を受け止めないといかんのではないか、と思ったりするわけだ。