憂鬱だ
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この両親は、親としてはわからないけど人として失格だと思う。
「ふーん。それで収入はどれくらいなの?」
<略>
「260万です。」
<略>
「プフッ」
お母様。
「あ、ごめんなさい。でも…ウフッ、ウファファファファファ」
お母様が吹き出した。
「ワハハハハハ」
お父様も笑いだした。
<略>
「君はその仕事を続けるのか?転職する気は?ないの?フフ」
お父様。
「ちょっとお父さん、…フフ、この方、大卒じゃないのよ。そんな言い方酷じゃありません?」
お母様。
<略>
「はっきり言うとあれだ。僕には君が娘と釣り合うようにみえないなあ」
「私もそう思うわ、お父さん。」
<略>
ここでお父様が予想外の一言。
「○○君、今日はごちそう様。」
え? 俺払い?
冗談かと思ったらお父様とお母様はさっさと店からでていってしまった。
残された彼女と自分。
払わせる訳には行かない。財布が空っぽ。給料日までまだ10日程あるのに。
店をでた。
<略>
誰かが言ってた言葉。人様に迷惑をかけるな、人を巻き込むな。
その通りだ。きっと俺は害になる。お父様達にとっては害虫。ゴミ虫。
<略>
きっと今でなきゃ一緒になれないだろう。でも今一緒になっても上手くいかないだろう。
互いの幸せを考えると… 「別れ」の2文字がでてくる。諦めなきゃ駄目なのか。
親の力は強大だ。今日の惨敗は彼女との今後に大きく影響するだろう。
憂鬱だ。