ゆーじです。
今日でGWも終わりですね。
終わってしまえばあっという間でした。
やはり締めはこのブログで行きたいと思います。
今日のテーマは
「イップス」
です。
みなさんそもそもこの言葉ご存知でしょうか。
有名なのは、ゴルフで短いパットが突然打てなくなる、というものですが、
実は他のスポーツでもなります。
たとえば野球ではスローイングイップスと言われ、人によっては一番の基礎となるキャッチボールができなくなるそうです。
メジャーリーグで活躍する田口選手もこれに一時期悩まされたとのこと。
Wikipedia イップス
実は私これの重症患者です。
「ソフトテニス」でフォアハンドが打てなくなります。
この症状に悩み始めたのは、高校生のとき。
そのころはそれほど深刻ではなく、
試合でちょっと変な感じがして軽くミスするだけでした。
が、
大学生になって症状が悪化。
試合で来る球をフォアで返せないどころか…
最終的にはラリーを始める球出しまでできなくなりました。
サーブ、ボレー、スマッシュ、バックハンドは問題ありません。
年に数ヶ月この症状が現れ、その間は何をやっても無駄。
テニスコートに行くたびに今日は打てることを祈る。
試合では、前衛だったのでレシーブをとにかくコートに入れて、あとはネットプレーに命をかける。
そんな日々が続いていました。
テニスから離れ早数年。
最近久しぶりに卓球をしました。
テニスをやっていた関係で卓球も結構得意です。
そうしたら…
卓球のシェイクハンドにまで、イップスが広がっていました。(ペンは大丈夫でした。)
さらに硬式テニスをやりました。
これまたフォアが打てず…
このままでは好きなラケットスポーツを思いっきりできなくなるのでは、
そんな不安のもと、このGWはイップス関連の本を読んでみたわけです。
前置きが長くなりました。
以下三冊です。
それぞれの本から感じたことを記します。
「イップスの科学」 田辺規充
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ゴルフのパターをメインに取り上げた本です。
大きく分けて5つの対処方法を挙げています。
1.イメージトレーニング
2.グリップなど変えて意識を変更する。
3.道具を変えて起こりにくくする。
4.打法を変えて起こりにくくする。
5.薬
こう考えると、2-4は大学時代試行錯誤しました。
一時的に良化する時もありました。
でも、しばらくするとやはり同じような症状がでてしまうんですよね…
さすがに5はプロでもないですし、対処療法でしかないですしあまり気が進みません。
最終的にイップスは心理的なものです。
その肝心の心理面(1)に関してはちょっと内容が薄かったです。
1のなかに、「人にイップスであることを言わない」とありました。
おもいっきり今blog書いて公表してるんですけど(笑)
続いて、この本
「イザというときに100%の実力を発揮する方法 -緊張・失敗イメージ・イップス克服」 高畑好秀
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この本はメンタルに重点を置いています。
上で書いている通り、技術でのカバーは一時的なもので終わってしまいます。
なによりメンタルのトレーニングが一番欠かせないと考えています。
その中で、より効果的なイメージトレーニング、イップス対処の方法が分かりやすく書かれています。
・失敗イメージは消えないから、成功イメージを増やそう
・いい部分を肯定していこう
・他人に語れるくらい具体的なイメージを持とう
・イメージの種類を把握してより効果的にイメージを描こう
・失敗イメージを意識的にコントロールして、上書きする
などなど
今まで見たことのあるメンタルトレーニング本の中でも一番しっくりくる中身でした。
フォトリーで無意識に刻み込めれば…なんて思っています。
そして最後にちょっと趣向を変えて小説です。
とはいっても超メジャーなものなので読んだことある方も多数いらっしゃるかと思います。
「空中ブランコ」 奥田英朗
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短編の中に、まさにスローイングイップスで悩む野球選手が出てきます。
それを主人公の精神科医伊良部が相変わらず破天荒な方法で治してしまう。
確かにこんな治療で治る気がします。
イップスを楽しみたい方はぜひ読んでみてください。
大学時代にめちゃめちゃテニスをやっていたときにこういう読書ができたらよかったんですが、
あの時は必死に球数を稼いで直そうとしていました。
これらの本を読んだことで、自分のラケットスポーツライフも明るい兆しが見えてきた気がします。
今回もまた長くなってしまいました…
ではGW明け、また仕事を楽しんでいきましょう!
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