恒例の連続投稿をします。
「人生」をテーマにした本をめくっていると頻繁に出てくる本がありますよね。
それが今日紹介する 夜と霧
夜と霧 新版 | |
池田 香代子 みすず書房 2002-11-06 売り上げランキング : 636 おすすめ平均 生きるを自らに問う 生きる意味は自分で見つける 自分の人生を変えた1冊 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
実はこの本かなり前に出合っていました。
大学の先輩が会社を辞めて再び大学に戻って心理学の研究をなさっていたのですが、
その先輩が感銘を受けた本として。
その後も何度と無くさまざまな本の中で目にはするものの、なぜか読むにいたらず。
やっとよみました。
精神医学者による強制収容所体験談。
読む前は、
心理学者が「自分はこういう考え方ができていたから生き延びれたんだよ」
という本だとイメージしていました。
間違っていました。
自分がいかに崇高な考え方をできていたか、というものではありません。
客観的に収容所の人の行動を解説しただけではありません。
自分が生き延びるためにいかに人よりも違うことをしようとしたか。
それはすなわち他の人を苦しみへ追いやるようなことをしたか、という点も少なからず
描かれています。
そして、人が達する境地。
「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」
まだ読んだことが無い方は是非どーぞ。
本当に奇跡的な名著ですよね。
アウシュビッツでの体験に関して、客観的な描写をここまで徹底的に表現できる人間が生き残ってくれたことは、唯一の慰めなのかもしれません。
投稿情報: まっくす | 2008年12 月13日 (土) 22時30分
>まっくすさん
確かにこれまで何で読まなかったのか、と。
きっかけをくれた先輩に感謝です。
投稿情報: ゆーじ | 2008年12 月14日 (日) 12時18分